嵐・松本潤 13年ぶり舞台出演 野田秀樹氏と初タッグ
嵐の松本潤、女優の長澤まさみ、俳優の永山瑛太が共演する舞台の上演が決まった。野田秀樹氏が作・演出の「正三角関係」で、7月に開幕する。
松本の舞台出演は13年ぶり。今秋にはロンドンでの上演も予定されており、3人とも初めて海外の舞台に立つ。
ロシアの文豪、ドストエフスキーが父と息子たちの愛憎を描いた小説「カラマーゾフの兄弟」をモチーフに、野田氏が新たに作り上げたオリジナル作品。花火師一家の3兄弟を軸に展開し、松本演じる花火師の長男と竹中直人演じる父親が1人の美女を巡って三角関係となって、同小説と同じく、父親殺しに発展していくサスペンス。野田氏が主宰する「NODA MAP」の新作公演となる。
松本は野田氏と待望の初タッグだ。交流は20年以上と長く、06年にNODA MAPのワークショップに初参加。野田氏の公演は毎年観劇し、1公演を2回見ることもある心酔ぶり。野田氏の演出技法を嵐のコンサート演出で実践することもあったという。「これまでの自分を超えていけるよう試行錯誤していきながら、より野田さんの世界観の中で描かれるキャラクターに近づけるように演じていく」と意気込んだ。
一方の野田氏も、松本主演舞台「白夜の女騎士」(06年)を観劇した時から、自身の作品に起用した際のイメージを固めていたといい、今作は当て書きで脚本を執筆した。自身も出演予定で「近頃ハヤリの“歌って踊る”芝居ではないが“心躍る”芝居ではある」としている。
3兄弟の次男は物理学者で永山、三男は聖職者で長澤が演じる。長澤は三角関係の渦中にいる美女役も担当し、正反対の性格を持つ男女を演じ分ける演技力にも注目が集まる。
松本含む3人の共演は映像作品を含めても初めてだが、野田氏は「この作品のために生まれてきた3人」と称賛する。3人が起こす化学反応に期待せずにはいられない。
○…「正三角関係」は7月11日からの東京公演を皮切りに4都市で計80公演の上演が予定されている。東京都豊島区の東京芸術劇場で47公演を行い、その後、福岡で7公演、大阪で22公演を上演。千秋楽としてロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で4公演を予定している。野田氏にとって新作の大規模作品を海外で初演するのは初の試みとなる。
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