【ききみみ新曲PICKUP】=DXTEEN「Come Over」=

JO1、INIが所属する事務所・LAPONE Entertainmentから5月10日、デビューする「DXTEEN(ディエックスティーン)」。21世紀生まれの日本人6人によるグローバルボーイズグループだ。デビューシングル「Brand New Day」に続き、収録曲「Come Over」のパフォーマンス・ビデオ(PV)が公開された。

パフォーマンスビデオでは楽しそうに踊るメンバーの表情にも注目だ

ダンス&ボーカルグループもワイルド系やクール系、王子様系…とさまざまなタイプが登場してきたが、彼らの印象は「ギャップ系」とでも言おうか。「Brand New Day」のPV同様、キラキラでさわやかでフレッシュそのものなのだが、それだけじゃない。

スクールボーイ風のカジュアルな衣装で「Come Over…(こっちおいで)」と少し幼さの残る声で歌って、クラスメートのような親近感を抱かせる。かと思えば、キメ顔や大人セクシーな表情も。そして何より、楽曲とダンスのギャップが印象的なのだ。

DXTEENのデビューシングルカップリング曲「Come Over」

キャッチーで少し懐かしさも感じるメロディーは、ボーイズグループ好きに限らず広く音楽ファンに響くだろう。よく聴くとサウンドはかなりそぎ落とされている。全体の音に〝隙間〟や〝抜け感〟があるから気張らずに聴ける。英語と日本語、美メロとラップが混在して生まれる心地よいグルーブ。よく計算され、洗練された秀曲だなあ…と思う。

いい意味でゆるさのあるラブリーな楽曲に、キレッキレで一糸乱れぬダンスを合わせてくる落差が面白い。ダンスの中にも緊張と緩和がある。クールに踊りながら、楽しい歌詞を歌うというアンバランスも絶妙だ。

確かな実力を「どや!」と見せつけられるより、ゆるさやかわいさに包んで示されると、かえってその凄さが伝わるんだと実感。デビュー曲にしてこの完成度…末恐ろしいグループが世に放たれる。(萩原 可奈)

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