【ききみみ】「世界のNumber_i」となるための“種”は昨年まいた…今年は“戦える”路線に向かう重要な1年に

Number_iが怒濤(どとう)の快進撃を見せたデビューイヤーをNHK紅白歌合戦で締めくくった。鳴り響く重低音の中、多数のダンサーを従え平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人はキレッキレのパフォーマンスを繰り広げた。

Number_i (Number_i_staffのインスタグラムから)

紅白で披露した楽曲「GOAT」は、昨年1月1日にリリースしたデビュー曲。華やかなアイドル性を持ちながら、あえてサウンドもダンスも歌い方も男臭いワイルド路線に振り切った全編ラップの同曲で、衝撃の幕開けを飾った。

それまでのアイドル活動からの攻めに攻めたイメージチェンジに既存のファンがついて来られるのか。そんな心配をよそに、ミュージックビデオ(MV)の再生回数や音楽チャートなどあらゆる指標で新記録を次々と樹立。CMや番組出演のたびにSNSをにぎわせ、注目度と人気の高さを見せつけた。

世界最先端のサウンドやダンスビートを取り入れつつ、MVでは日本や東洋の伝統文化、現代のサブカルチャーをふんだんに盛り込む。そこには世界進出への戦略と強い意志が見てとれる。実際、4月には世界市場へ踏み出すアーティストの登竜門とされる米音楽フェス「コーチェラ」に出演。現地ではまだ無名の3人が、アウェーの地で短時間とはいえ堂々たるステージで盛り上げたことは今後の布石となったに違いない。

国内ではこれ以上ないほどのスタートダッシュを決めたが、“世界のNumber_i”となる上で25年は重要な1年になるだろう。昨年は名前と存在を知ってもらうことから始まり、海外進出への種もまいた。YouTubeチャンネルのコメント欄にも、さまざまな国の言語でメッセージが寄せられている。

今年はいよいよ、本格的に世界へ打って出るタイミングではないか。関係者によると、具体的な世界進出のスケジュールは決まっていないというが「昨年のコーチェラよりもさらなる爪痕を残せることは間違いない」と見られている。この1年の駆け上がり方からも、ワールドツアーを開催する日もそう遠くないのでは、と期待が膨らむ。

また、「3人の制作意欲は高まっていると聞く。年明け以降も、続々と楽曲をリリース予定」といい、彼らが表現したかった「世界で戦える路線」に向かうようだ。ファンの予想を気持ちよく裏切り、新たな魅力を衝撃的に発信してきた3人だけに楽曲やダンス、ビジュアルも含めて今後の展開から目が離せない。(萩原 可奈)

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