「Maison B」独占インタビュー② HIKARU「シンプルに悔しい」

2月にCDデビューしたボーイズグループ「Maison B」が単独インタビューに応じた。大型オーディション番組で落選した7人で結成。当時の心境から、もう一度デビューを目指した意図や今後の目標などを語った。

――「PRODUCE 101 JAPAN」のシーズン2で落選した経験はどう生きてる。

SHOYA「挫折というか、見せ物みたいな挫折をした。良い意味で恥を全部さらけ出せたから、失うモノもないし、逆に自由に自分の願望のままに行動を進められるというのがありました。個人的には、落ちた瞬間にその覚悟ができたから、こうして再び活動できてるんじゃないかなと思う」

LYU「落ちたのは自分の実力不足だと感じた。どこが足りなかったのかなって考えた。悔しい気持ちがあったからこそ、ここに進めた。良い経験になった」

オーディション落選の苦い経験を力に変えたLYU

RICK「全員ができる職業ではないのもあるし、自分は希望を持ってオーディション番組に参加した。それがちゃんと数字の順位で返ってきて、その挫折はあったけども、もう1回この場に立ってる。それなりにみんな覚悟して競争の世界に飛び込んでると思う」

SHOYA「僕の場合は悔しい気持ちはもちろんあったし、逆に自信があったからこそ、成し遂げられなかった自分に対して腹立たしかった。認められなかったことで、逆に証明したくなった。そのマインドのまま、自分で練習を組んでやってきた。ありがたいことに声をかけていただいて、活動ができていることは自分にとって大きい。自信しかないですね」

――HIKARUさんは「Maison B」に参加するかどうか迷っていた。

HIKARU「声をかけていただいた時に、一番最後まで躊躇して迷っていた。オーディション番組で落ちてしまった時に、自分は向いてないんだなと一度思ってしまった。自分がやってきたことが通用しない世界なんだと改めて実感したから、もう1回グループをやる時に自分に対しての自信が持てなかった。怖がりというか、売れるか売れないか分からない未来に、自分はかけられなかった。環境が変わるのも怖かったし。一番最後まで本気で悩んでたんですけど、一緒にやろうと言ってくれたSHOYAを信頼してたからこそ、心を動かされた部分もある。自分を信じて良かったなというのは今思ってる」

オーディション落選を経てメンバー同士が絆を深めてきた

――グループ名にかけて、これからみなさんがブレークしていきたいものは。

RICK「ボーイズグループの固定概念をブレークしていきたい。ボーイズグループがこれまでやってこなかった楽曲、振り付けをやって、ボーイズグループらしくないもの、枠組みから飛び出てるぐらいの勢いで進んでいきたい」

SHOYA「僕は『ぽくない』と言われたんです。もともとダンサーで活動してて、アイドルっぽくないとか。逆にそれがアーティストとして表現したくなった大きい理由になった。『ぽくない』ということは、今まで自分みたいな人がいなかったから『ぽくない』なんだと思う。いまいる人に当てはまらないということだから、自分がちゃんと活動して『ぽくない』を『ぽい』に変えることができたら、日本の音楽シーンとか、聴く人の感性はどうなっていくのかな、というところに興味が出てやってみたくなった。その辺をブレークしたいですね」

――同じオーディション番組で合格してデビューした「INI」の活躍はどう感じてる。

HIKARU「シンプルに悔しい。僕はアルバイトをしながらこの活動してるけど、アルバイト中にテレビに映った彼らを見ることがある。僕もアーティスト活動してるとはいえ、僕はアルバイトをしてて、彼らはテレビに出てる。埋められない気持ちはありました。それが「Maison B」をやることへの気持ちにつながったのかな」

INIに対する悔しい気持ちがHIKARUを奮起させたという

RICK「僕にはモチベーションになった。見るたびにこの活動に力が入るイメージです」

SHOYA「オーディションが終わって最初の1、2カ月はすべての情報をシャットアウトしてた。仲の良いメンバーもいるから応援したかったけど、いったんシャットアウトしました。自分にその情報が入ってこないように。自分だけに集中できるように。でも、ある一定の期間がたってから応援できるようになりました。楽しそう、がんばって!みたいな」

――デビューCD「Foundations」でどんなことを感じてほしい。

TECO「僕たちの表現の幅の広さを見てほしい。1曲も似たような曲はないし、天国みたいな曲もあれば、急に地獄の底に来たなみたいな曲もある。それぐらいの振り幅がある。飽きないです」

デビューCD「Foundations」で表現の幅の広さを見てほしいと訴えたTECO

――これからのビジョンは

SHOYA「いま探してるのは入り口ですね。パフォーマンスを見てもらえれば好きになってもらえる自信はある。MBius(メビウス=ファンネーム)になってもらえるはず」

HIKARU「『Maison B』のメゾンには家という意味がある。家をどんどん大きくしていきたいですね」

SHOYA「まずメジャーなボーイズグループの枠組みに入りたい。音楽番組やライブイベントに出て行きたい。そういう場に必ず呼ばれるようなグループに。プロとしてデビューさせていただいたけど、日々の練習にフォーカスしていかなきゃいけない。ダンス、ラップ、歌、それぞれが個人でレベルアップしていきたい」

HIKARU「Bクラスからのスタートですけど、Aクラスを超えて、Sクラスになれるように頑張りたい」