【ききみみ】歌って踊れる少数精鋭のオールラウンダー4人組「OWV」に見た、柔らかく優しい歌声&オンオフ「ギャップ」の魅力
8枚目のシングル「BREMEN」発売を2月7日に控える4人組ダンス&ボーカルグループ「OWV」。公式YouTubeチャンネルでは、すでに表題曲のライブパフォーマンス動画や音源などを公開。先行ストリーミング配信も始まった。
JO1を生んだ〝日プ〟の通称で人気の公開オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」に参加した元練習生4人で2020年4月に結成。同9月、「UBA UBA」でメジャーデビューを果たした。ダンス&ボーカルグループでは少人数で、迫力や華のあるステージを実現するには個々の高い技量が必要だ。一人一人が果たすべき役割も重い。だからこそ、歌って踊れるオールラウンダーの4人が集結。少数精鋭ならではの息の合ったパフォーマンスで、インパクトを与えている。
オバサンから言わせてもらうと、人数が増えるほど名前と顔の一致に時間がかかる。最近は皆がシュッとして美しく、見分けるのが大変だ。髪形や髪色を変えられた日には脳内アップデートが追いつかない。その点、4人のOWVは比較的早く覚えられた。
ワイルドな楽曲中心の過去7枚のシングル表題曲の中、第5弾「You」、第7弾「Let Go」ではバラードで歌唱力の高さを顕示した。それまでの雄々しく強い印象から一転、柔らかく優しい歌声。そのギャップに女子ファンはキュンキュンしたに違いない。ギャップと言えば、4人はYouTubeチャンネル内でさまざまな企画にも挑戦。飾らぬ表情やメンバーの会話、天然な発言など「オフ」の姿は、キメキメの「オン」との落差でかわいく映る。
群雄割拠のボーイズグループの中、私が思うOWVの魅力は、前述したような「ギャップ」。そして、メインボーカル・浦野秀太の高音で突き抜ける彩り豊かな歌声と中川勝就のクールなモノトーンのような低音ラップのコントラストも特徴的で、心地いい。26日には「BREMEN」のMVが公開される。ラップと歌の応酬が楽しめる彼らの王道とも言えるワイルド路線。映像との相乗効果に期待が高まる。
「O」ur only 「W」ay to get 「V」ictoryから付けられたグループ名。独自のやり方で勝利をつかみ取らんする4人の奮闘と成長の過程を、これからも惜しみなく見せてほしい。(萩原 可奈)
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