【ききみみ】OWVは止まらない!自ら道を切り開いてきた開拓者の矜持、強固な結束力、お笑いへの情熱を武器に“勝利”の日まで…

ポーズを決めるOWV(左から)中川勝就、本田康祐、佐野文哉、浦野秀太

OWVが10月23日に10枚目のシングル「Frontier」を発売する。タイトルには「開拓の最前線」などの意味があるが、その言葉通り、彼らはオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」の元練習生によるグループとして、新たな道を切り開いてきた。

新曲はリーダー本田康祐が「アニキ」と慕うDa―iCEの工藤大輝が作詞作曲を担当した。工藤は「今までのOWVにないタイプの楽曲を制作させていただいた」と説明。コロナ禍などさまざまな逆境に直面したグループの歩みを描き出したポップチューンに仕上がっている。

グループはコロナが猛威を振るう20年4月11日に産声を上げた。メンバーは19年に放送されたオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」に参加。上位11人がJO1としてデビューする一方、OWVのメンバーは本田が15位、佐野文哉が21位、浦野秀太が32位、中川勝就が63位で涙をのんだ。

本来ならば番組が終わった時点でそれぞれ別の道を歩むはずだったが、グループを結びつけたのはリーダー本田の情熱だ。メンバーを自ら勧誘し、特に進路選択に迷っていた佐野には毎日のように粘り強く連絡を入れた。自らはコールセンターのアルバイトをしながら所属事務所である吉本興業へ毎日通い、デビューできないか直談判した。

その熱意に応える形でOWVは結成され、音楽とお笑いの二刀流を目指す新たな挑戦が始まった。自ら売り込む熱意がなければ、OCTPATHやDXTEENなど後に続く他の練習生を含むグループも生まれなかったかもしれない。

OWVが10月23日にリリースする10枚目のシングル「Frontier」

OWVの魅力は何といっても4人が持つ個性。佐野はTBS「オールスター感謝祭 2024春」の赤坂ミニマラソンで優勝をするほどの肉体派。演技の分野では中川が映像、浦野が舞台を主戦場に活躍の場を広げている。リーダー本田も高いリーダーシップとダンススキルでチームを引っ張り、アニメや漫画の知識を生かしてイベントにも出演している。

くわえて他のアイドルグループと決定的な違いはお笑いへの情熱である。所属が吉本というアドバンテージを生かし芸人とも積極的に共演。グループ全体でバラエティーの腕を磨いている。芸歴5年目以内の若手芸人を対象とした賞レース「UNDER5 AWARD 2024」では公式サポーターを務め「Luminous」が大会テーマソングに採用された。

さまざまなスキルを磨くことで着実に音楽の幅も広がっている。「Luminous」では、夢を追う人たちを等身大で照らすようなメッセージをリリックに込めた。本来のバラードよりテンポを上げることで応援の中にエモーショナルな部分も作った。「Frontier」に収録された6曲では、さらに表現の最前線を見せてくれそうだ。過去の悔しさから進化を遂げ、QWV(ファンネーム)に新たな世界を見せる。

他の元練習生によるグループではメンバーの脱退などもある中、OWVは4人誰ひとり欠けることなく5年目に突入した。コロナ禍で順風満帆とは言えないスタートだったが、全員でじっくりと方向性を話し合い、足場を固めたからこそ今の強固なチームワークがある。OWVの意味は「Our only Way to get Victory~勝利を掴む僕たちだけの道~」。これからも誰にもマネすることのできない歩みを続けていく。 (前田 拓磨)

この記事のフォト(2枚)

  • OWV Striking a Pose (from left) Katsunari Nakagawa, Kosuke Honda, Fumiya Sano, Shuta Urano
  • OWV's 10th single "Frontier" to be released on October 23

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