三代目J SOUL BROTHERSのボーカル今市「夢成し遂げた」台湾でソロ初海外公演

台北で初の海外公演を行った今市隆二

三代目J SOUL BROTHERSのボーカル今市隆二が6日、台北のZepp New Taipeiで、ソロ初となる海外公演を開催した。人気曲「REALLY LOVE」など18曲を披露。「自分の夢だった海外公演をついに成し遂げることができた」と感無量の表情を浮かべた。

台北で初の海外公演を行った今市隆二

赤いジャケット姿で登場すると同時に5曲をノンストップで披露。その後、「大家好!我是今市隆二。我愛你(みなさんこんにちは、今市隆二です。愛しています)」と現地語であいさつすると悲鳴のような歓声が沸き上がった。

台北で初の海外公演を行った今市隆二

台湾の観客は座ってライブを鑑賞するのが習慣だが、この日はほぼ全ての観客が総立ち。今市がファンを「可愛(かわいい)」「漂亮(きれい)」と褒めるたびに黄色い声。日本だとコンサートスタッフはステージに背を向けることが徹底されているが、現地のスタッフはひたすら今市のパフォーマンスに見入っていた。

台北で初の海外公演を行った今市隆二

前日は人気観光地・十分(シーフェン)を訪れ、名物の「ランタン上げ」を体験。願い事を書いたランタンを空に飛ばす験担ぎで、今市は「台北公演成功しますように」とライブ成功を祈願した。さらに火鍋も食べ、現地のパワーを吸収。ライブでは台湾人の誰もが知る民謡「望春風」をカバーする場面もあり、観客が大合唱。涙を流すファンもいた。

台湾の観光地・十分でライブの成功祈願の思いを込めてランタンを飛ばす今市隆二

今回の公演は3月からスタートしたソロ活動「〝R〟OAD」のゴールという位置づけ。開演前には現地メディア10媒体も駆けつける注目度で、矢継ぎ早の質問に対応した。「長く続いた旅の締めくくりの実感に、いまは浸りたい気分です」と噛みしめた。「台湾には今年で3回来たので、ホームな感覚ですね」とリップサービスも飛び出した。

台北・松山空港に降り立つ今市隆二

悲しいこともあった。これまでツアーに帯同してきたベーシストのローレンス・ダニエルズさんが2日に急逝。本来だったら今回の公演にも参加するはずだった。「あまりに急で受け止め切れていない。でも悲しく終わらせたくないから笑顔で完走します」と語った。

台北・松山空港に降り立つ今市隆二

ライブにはLDHの台湾法人で社長を務める先輩のEXILE AKIRAも駆けつけ「THROWBACK pt.2」を2人で披露した。AKIRAは「LDHの若手たちが海外戦略を頑張っている中、今市もアジアを開拓している1人。同世代として尊敬する」と活動を称えた。

台北で初の海外公演を行った今市隆二(左)とゲスト出演したEXILEのAKIRA

今回の公演でソロ活動は一段落となる。「今度は台北のアリーナでもやってみたい。アジアツアー、世界ツアーといろいろな国でライブができれば」と夢を描いた。

台北で初の海外公演を行った今市隆二(右)とゲスト出演したEXILEのAKIRA

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