NEWS 加藤シゲアキが来年2月に新作小説「ミアキス・シンフォニー」を刊行「作家人生で最も時間がかかった作品」
NEWSの加藤シゲアキが新作小説「ミアキス・シンフォニー」(マガジンハウス)を来年2月26日に刊行することになった。どの街にもありそうな大学や和食店を舞台に、さまざまな登場人物を通じて愛を描く。女性誌「anan」で18~22年に不定期連載された小説を大幅に加筆修正して完成させた。20年刊行の「オルタネート」、昨年刊行の「なれのはて」はいずれも直木賞にノミネートされており、今作で3作連続の同賞候補となるかにも注目が集まる。
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新作小説「ミアキス・シンフォニー©末長真・マガジンハウス」を発売するNEWSの加藤シゲアキ
加藤のコメント全文は以下の通り
「ミアキス・シンフォニー」の連載が始まったのは2018年4月でした。あれから刊行まで7年弱。作家人生で最も時間がかかった作品です。その間、世界も社会も、私に関しても個人としても作家としても、ありとあらゆることがありました。連載を終えてもなお改稿を続け、刊行までの時間をさらに要したのは、なにを書くべきか私が迷い続けたからです。完成するのか不安でしたが、私はふと思いました。迷い続けたまま終わらせてもいいんじゃないか、と。小説とは常々、答えではなく問いだと考えています。そしてこの小説のテーマのひとつでもある「愛」もまた、問いなのではないかと、書きながら感じました。そう気付くとすらすらと書き進めることができ、私はついに「了」という文字を入力しました。書き上げた今はすがすがしく、愛に満たされた気分です。最高のものができたと、空に向かって叫びたいほどです。さまざまな人物が現れるこの群像劇が、読者にどう読まれるのか楽しみで仕方ありません。この作品は、私をまた新たな境地に連れていってくれました。どうか多くの方に手に取ってもらえることを願っています。
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