A.B.C―Z河合郁人が脱退 ファンに「いろんな約束しちゃったけど…かなえられなくてごめんね」と涙

熱唱する河合郁人

A.B.C―Zが21日、東京・帝国劇場で5人体制最後となる主演舞台「ABC座星(スター)劇場」の千秋楽公演を行い、河合郁人が同日をもってグループを脱退した。

河合は公演終盤、約1900人のファンを前に最後のあいさつ。「強がっていろんな約束しちゃったけど…かなえられなくてごめんね。僕の力不足です」と涙を流した。

2001年結成の前身グループ「A.B.C.」から数えると23年間在籍。12年にデビューし、東京ドーム公演などを目標に掲げた。ただ「40歳までに自身がMCを務める冠番組を持つ」という目標を達成するために9月にグループ脱退を発表した。

熱唱する河合郁人(中央)

それでも歩んできたアイドル人生はかけがえのないものだった。「本当にかなえたいことってかなわないことも多い。でも新しく違う道に進んでいくって思えたのは、今までの思い出があったから」としみじみ。「今までのことを背負い新しい道で戦っていきます」と固い決意を語った。

4人も思い思いに河合を送り出した。橋本良亮は「5人で東京ドームに立ちたかった」と悔しさを口にしながらも「(ドーム公演をして)河合君のアクリルスタンド立てれば良い」と前を向いた。五関晃一は「お互い大きくなりたい」とエールを送り、結成当初から共に活動してきた塚田僚一は満席の客席を見渡し「河合愛されてるなと思った。それは自分の努力で勝ち取った幸せ」と語りかけた。戸塚祥太は「(入所した)1999年からおよそ四半世紀、デビューしてから11年、一緒にいてくれてそばでずっと夢を一緒に追いかけてくれてありがとうございました」と長年の仲間に向けて叫んだ。

終演後も拍手が鳴り止まず、節目で歌ってきた曲「明日の為に僕がいる」と「サポーターズ!」を熱唱。河合は幕が閉まる直前に「いってきま~す」と大きく手を振り、仲間の元から巣立った。

笑顔でファンとステージを盛り上げる(左から)塚田僚一、河合郁人、橋本良亮、戸塚祥太、五関晃一

◇河合 郁人(かわい・ふみと)1987年(昭62)10月20日生まれ、東京都出身の36歳。99年に旧ジャニーズ事務所に入所。テレビ番組ではMCとしても才能を発揮している。

▽A.B.C-Z 2001年に「A.B.C.」として結成され、08年に「A.B.C―Z」に。12年、DVDシングル「Za ABC~5stars~」でデビュー。今年5月に塚田が体調不良で活動休止。9月に復帰したが、同月河合が脱退を発表した。

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