嵐・松本潤「野田(秀樹)さんとここに来ることができてよかった」 初の海外舞台、ロンドンで開幕し感慨深げ
嵐の松本潤、女優の長澤まさみ、俳優の永山瑛太の共演舞台「Love in Action」が31日(現地時間)、英ロンドン・サドラーズ・ウェルズ劇場で開幕した。
「カラマーゾフの兄弟」をモチーフに、作・演出を野田秀樹氏が手掛け、日本では「正三角関係」のタイトルで上演。精度の高い字幕を舞台センター上空に設置することで、芝居と字幕が同じ空間で同時に見られる工夫がなされた。
3人は初の海外の舞台に立ち、終演後にはスタンディングオベーションを浴びた。松本は「野田さんとここに来ることができてよかった」と感慨。長澤は「ロンドンという地にいるのに、私たちは確実に日本という場所をその場に作り出した、そんな感覚で舞台に立っていました」と手応えを語り、永山も「この作品に携われた事は、ロンドン公演も含め、今後の俳優人生にとって、大きな意味を持つことを改めて痛感しました」と語った。
劇場は1500席で全4公演のチケットが完売している。観劇した観客は「見せ場、見せ場の連続で楽しめた」「俳優陣の高い才能と出演者全員で作るアンサンブルワークが素晴らしい!」など絶賛。野田氏は「厳しいロンドンで、これだけのカーテンコールとスタンディングオベイションをいただき率直に嬉しい。これほど初日を終えてほっとしていることもない」とかみしめた。
【コメント全文】
松本潤「野田さんとここに来ることが出来てよかったと感じています。演じている最中にも、初日を終えた今も。野田秀樹という演出家が、本番前に珍しくハグをしてからやろうと言ったことが印象に残っています。場所が違うことで何かが変わるわけではないのかもしれないけれど、この作品をロンドンでやる意味というものをすごく感じる瞬間でした。」
長澤まさみ「ロンドンという地にいるのに、私たちは確実に日本という場所をその場に作り出した、そんな感覚で舞台に立っていました。伝えたい想いをこの場所に焼きつける様に、カンパニーの皆んなと手を取り合い最後まで駆け抜けたいと思います。」
永山瑛太「本番前、野田さんからお客様の反応が日本とは違う、と聞いてはいましたが、冒頭から全く予想もしていない反応が起きて、思わず時が止まり、かなり動揺しました(笑い)。野田秀樹さんの世界観が、イギリスのお客様にも伝わる事を肌で感じられる事が出来ました。この作品に携われた事は、ロンドン公演も含め、今後の俳優人生にとって、大きな意味を持つことを改めて痛感しました。感謝しかありません。ありがとうございます。」
野田秀樹氏「厳しいロンドンで、これだけのカーテンコールとスタンディングオベイションをいただき率直に嬉しい。これほど初日を終えてほっとしていることもない。スタッフの仕事の質の高さが世界に通じるのは、経験上、確信していたが、作品のモチーフを、ロンドンの観客がどう捉えるのかドキドキしていた。けれども終演後、観客から生の声で“欧米人のクリエイターたちが決して創ることのできないものを創ってくれた。なにか目を覚ませと、頬っぺたでもひっぱたかれたみたいな気分だ”と聞いた時に、“あ、届いたな”と感じた。」
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