「いれいす」初の声出しOKライブで全29曲を熱唱 超満員7000人ファンが熱狂!

両国国技館ライブを行った「いれいす」
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ティーンを中心とした女性に大人気の男性6人組「いれいす」が30日、東京都墨田区の両国国技館でコンサートを行った。新型コロナウイルス下の2020年10月に、動画配信などで活動する「歌い手グループ」として結成されてから急成長。今回は初めて観客の声出しがOKになったライブで、7000人超満員のファンが熱狂した。

リーダー、ないこ

「推っせー、推せ推せ推せ推せいれいす!」ファンの黄色い声援と悲鳴が、国技館に響き渡った。今まで一度も声援を送ることができなかったファンの気持ちが、過去最高に高まるのも無理はなかった。異常な熱気の中で全29曲、4時間の全力パフォーマンス。リーダーのないこは「俺たち、初めてみんなの声を聞くことができた」と感激した。

英検1級でTOEIC満点の帰国生、If

令和のニュータイプアイドルだ。YouTubeなどのインターネットが主戦場の歌い手グループは「うっせぇわ」のAdoのように二次元キャラクターを使って日々活動する。ただしライブだけは生身の本人が登場。歌と踊りを披露する。その貴重さが、より一層ファンを夢中にさせている。

悠佑(ゆうすけ)、通称アニキ

6人を束ねるないこは元1部上場企業の会社員で、現役大学生のりうららメンバーの経歴はさまざま。コロナ下の閉塞感に流されずに、自力で夢を切り開いた若者たちだ。素人の配信者からプロの人気アーティストへと脱皮したそのエネルギーと行動力は、10代のファンには、普通の大人たちの昔話や助言よりもリアルに心に響いている。

メンバー最年少、りうら

ないこは「僕らは芸能人でもない。そこらにいる一般人が、みんなに支えられて2年半で両国に立つことができた」と感謝。「ありえないぶっ飛んだ毎日を、これからも君たちと一緒に生きていきたい」と呼び掛けた。

ラップ&低音パート担当の初兎(しょう)

デビュー時に掲げた夢は、結成3年での日本武道館ライブ。その収容人数は約1万人。Ifは「絶対、武道館へ行きましょう」と誓った。6人は29、30日と両国国技館2daysを即完売させた実績を自信に、いよいよ最初の夢に王手をかけた。

ーhotokeー、通称いむくん

 

◇いれいす 男性6人組の新世代歌い手グループ。2020年10月9日に結成。初投稿からオリジナル曲を披露する異色のスタイルで人気を獲得。21年4月10日に初アルバム「Irregular record」を発売。同年8月1日に第2弾、同年12月8日に第3弾をリリースした。22年7月20日、ビクターエンタテインメントからメジャーアルバム「DICE」を発売。ライブも21年5月にオンラインライブから始めて、22年夏に全国13会場を回るツアー、12月~今年1月には全国のZeppと幕張メッセでのツアーを開催。公式YouTubeチャンネルの登録者数は55万人超え。

◇歌い手 YouTubeやニコニコ動画、ツイキャスなどのインターネット上で、ボーカロイド曲やアニメソングなどのカバーを中心に「歌ってみた」動画を投稿している人たちの総称。「歌手」はプロ、「歌い手」は一般人と使い分ける言葉として浸透していった。「うっせぇわ」を大ヒットさせたAdoや、NHK紅白歌合戦に出場したまふまふら、人気アーティストになった元歌い手もいる。素顔は出さないまま、代わりに自分をイメージさせる2次元キャラクター(イラスト)を表に出して活動する人が多い。いれいすも、歌い手6人が集まってグループを結成した。

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