【ききみみ】JO1が「Aqua」の高いキー歌いこなせるのはデビュー4年で磨き上げたスキルがあるから
2020年にデビューしたJO1が4周年を迎えた。デビュー日である3月4日に行われた記念生配信ライブは都内の水族館で収録され、トンネル状の水槽の下で歌った「Aqua」は、その幻想的な背景も相まって強い印象を残した。「Aqua」は、2月に配信リリースされた楽曲だ。JO1がブランドアンバサダーを務め、CMに出演しているヘアケアブランド「Sorule」のタイアップソングとして書き下ろされた。
生配信で生歌を披露したことで、JAM(ファンネーム)はもちろん、多くの人がメンバー全員の歌唱力に圧倒されたことだろう。「Aqua」は軽やかさ、心地良さ、キャッチーさというディープハウスの強みが全面に出ている曲だ。繰り返し聴いても全く飽きがこない。ピアノの音のエモさと同時に、Bメロからはビートがより主張し始め、グルーヴ感が強くなっていく。
そしてCメロの“追いかけていく”のパートは、水の中からキラキラした光を見上げているようで、わずかに水中の重力を感じるような展開に変化する。主役であるメンバーそれぞれの個性的な声と、歌い方のコントラストがまた気持ちいい。強さ、柔らかさ、アクセントの付け方、息の含み方など、違ったアプローチで耳を刺激してくる。いい音質で聴くと、どっぷりと曲の世界観にハマってしまい無限リピートの始まりだ。
JO1はこれまでにもハウスジャンルの曲を多数発表しているが、「Aqua」の高いキーを歌いこなせるのは、4年という歳月の中で磨きをかけてきた彼らのスキルがあるからに違いない。苦しいコロナ禍でのデビュー期を経て、ひたむきに努力を続けてきたからこそ今の功績がある。アーティスト以外にも幅広い活動をしているJO1。彼らが広げていく影響力と存在感から今後も目が離せない。(河野利枝)
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