【ききみみ】Number_i の覚悟、結束、そして過去の肯定…音だけ楽しんでいると聞き流しそうになる「INZM」の歌詞が興味深い

9月23日に初のフルアルバム「No.I」(ナンバーワン)を発売するNumber_i。リード曲「INZM」の公式ミュージックビデオ(MV)が19日、同グループのYouTubeチャンネルで公開され、すでに1600万回再生(22日午後7時30分現在)を突破した。

INZM

初アルバム「No.1」のリードトラック「INZM」のミュージックビデオ(C)TOBE Co., Ltd.

「INZM」はメンバーの神宮寺勇太がプロデュース。これまでの全編ラップ路線をさらに強く打ち出した印象で、メロディアスなパートを挟むような転換もなく、アグレッシブに突き進む。INZMは「イナズマ」と発音され、「イナズマ・ズマ・ズマ…」の“ズマ”リピートがクセになる。

ラップのリズムや音を楽しんでいると聞き流しそうになる歌詞だが、これが興味深い。世界を目指して突き進むんだという覚悟を強めの言葉で表現。平野紫耀、神宮寺、岸優太の「3人」の結束を強調しつつ、「消したいと思ったことない過去 全部背負って突き通すGO」と宣言する。

男臭く攻撃的で、決してポップでない楽曲で世界進出への意欲をにじませ、デビューから快進撃を続ける3人。過去の彼らを“王子様系アイドル代表”のように見ていた記者にとって、この変貌には驚きだ。同時に、これまでのファンはついて行けるのかと正直、気がかりだった。だがこの歌詞に、過去も全て肯定し、皆を連れて行くという包容力や強さを見た思いで、安心した。

同曲MVは全編海外撮影で、オリエンタルな空気感。ゲームの世界と現実が交錯する。ダンスシーンはいつもより少ない気がするが、稲妻の軌跡を表すような手の振りをはじめ、相変わらずキレッキレだ。12カ国語の字幕に対応しており、コメント欄には多国の言語で感想が寄せられている。

ちなみに、前曲「BON」のMVの最後、稲妻光る空の中、自転車をこぐ3人の映像がある。今回の曲の伏線になっていたのでは…なんて想像してニヤニヤ。いや、考えすぎか。 (萩原 可奈)

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