現役アイドル2人の結婚が実現した“舞台裏”

結婚を発表した「KinKi Kids」堂本剛と「ももいろクローバーZ」百田夏菜子(提供写真)

KinKi Kidsの堂本剛が11日、ももいろクローバーZの百田夏菜子と結婚したことを電撃発表した。2人の結婚は、実はこれまでに例のない「現役アイドル同士」のゴールインだ。

アイドル同士の結婚と思いがちなのは、薬丸裕英と石川秀美、木村拓哉と工藤静香、w―inds.の橘慶太と松浦亜弥らだが、結婚時はどちらかがアイドルではなかった。薬丸の結婚は1990年で、88年の「シブがき隊」解散から2年後。主な仕事はタレント活動へと移っていた。2000年に結婚した工藤も「おニャン子クラブ」の解散から13年後で、既にソロの女性歌手としての地位を十分に築いていた。橘が所属するw―inds.は、アイドルではなくアーティストという見方が強い。

彼らに比べ、堂本も百田も現役バリバリ。アイドルの結婚は仕事やファンが減少するなどマイナス面も多く予測される。それが、今回は祝福の声が圧倒的。今も多くのファンがいる2人だが、なぜ結婚が可能だったのか。まずは2人の年齢だ。堂本は44歳。レコード会社関係者は「旧ジャニーズ事務所のアイドルは30代後半から40代に入って結婚する人が多い。ファンの女性も結婚して家庭を持つ時期になってくるので、ひとつの“適齢期”と言える」と分析した。一方、百田は7月に30歳の節目を迎える。ももクロが疑似恋愛を売りにしたグループではないことも大きい。

次に、グループの活動が節目を迎えたこと。Kinki Kidsは22年から昨年にかけて、デビュー25周年を記念した活動を終えた。一方のももクロは昨年が結成15周年イヤーだった。また旧ジャニーズ事務所では昨年からタレントの退所やグループ脱退が相次ぐ。テレビ局関係者は「性加害問題などの対応に追われ、タレントをケアしきれていない。統制が取れていない面があるのでは」と話している。

いずれにせよ、今回は秘密を守り抜いた上での電撃結婚。事前の交際報道もなく、ファンを大事にしたからこその結果といえる。新たなモデルケースになるかもしれない。

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