新・喜劇「おそ松さん」初日 中西智也「笑ってない方、見に来て」 三井淳平「笑い声で台風吹き飛ばして」
俳優の中西智也がおそ松役を務める新・喜劇「おそ松さん」が29日、東京・サンシャイン劇場で幕開けした。
故・赤塚不二夫さんの代表作「おそ松くん」がモチーフ。20歳を過ぎてもニートとして暮らす6つ子が繰り広げるドタバタ劇について中西は「(出演する)この10人でたくさん笑って、案を出し合いながら作った作品、ぜひ楽しんで」と胸を張った。
同地で9月2日まで上演。台風10号の進路が気になるところだが、チョロ松役の杉咲真広は「僕らの笑いの台風に飛び込みに来てください」と笑顔。一松役の三井淳平も「台風号が心配ですが、お客さんの笑い声で台風を吹き飛ばせるぐらい、楽しい舞台にしたい」と意気込んだ。
不思議な壺(つぼ)を手に入れた6つ子が、その力に翻弄される物語。
見どころについて問われた三井は「劇中、イヤミ役の瀬戸(祐介)さんの手の上で転がされる場面がある。稽古場でやる度に、違う色になったので、日替わりで変化を楽しめると思う」とアピールした。
カラ松役の大野紘幸は、十四松役の中村碧十を見つめると「十四松は今回、お尻を出すかもしれないんですけど、(日焼けをして)黒くなったお尻を、どうやって白く見せるか考えていた」と暴露。中村は「カラ松も、頑張って脚の毛を剃っていました」と応戦していた。
“兄たち”のやりとりを静かに見ていたトド松役の本間一稀は劇中、口汚い発言が多くあることについて「難しいと思って、ご飯も食べられなかった」と困り顔。「心を鬼にしてお兄ちゃんたちをさげすみたいと思います!」と張り切ると、大野から「役作りとかしてないだろ。元々、腹黒いし。よくそんなことをペラペラと」とあきれられていた。
兄たちが盛り上がっていた「体毛」については「毛が生えてないんで、剃る必要もなかったです」と真っ白な足をさすりながら回答した。
中西は「僕たちふざけているだけじゃなくて真剣に笑いを届けたいと思っているんで、なんか最近笑っていないという方は、サンシャイン劇場にいらしてください」と兄らしく締めていた。
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