w-inds.<一問一答>橘慶太「今回テーマは漢字一文字で『祭』」、千葉涼平「40代は果実のように。熟した方が美味しいでしょ」

w―inds.が23日、約5年ぶりに中国・上海でコンサートを行った。会場は約2500人を収容する「NEW BUND31パフォーミング・アーツ・センター」のチケットは完売。国内外合わせ10都市17公演を巡るツアー「Nostalgia」の上海公演で、デビューした2001年~05年までの初期曲だけで構成されたライブはファンの心をわしづかみにした。こだわりの詰まったライブについて、橘慶太と千葉涼平が本紙などの取材に応じ、思いを語った。

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

――19年のツアー以来、約5年ぶりの上海公演になりました。

橘「5年間来れてなかったのが凄く申し訳ない、と言うと偉そうですが…待ってくれていた方がたくさんいてうれしいです」

千葉「コロナなどもあってしばらく上海に来れてなかったのですが、たくさんの応援をいただいた。長く支えてくださったファンの皆さんへの恩返しだと思っているので、それが伝わってくれたら」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

――現地は楽しめましたか?

千葉「楽しみたかったんですが、飛行機が1時間遅れちゃって…」

橘「街並み見ながら食事しました。新しい建物ができてたりで見える景色が自分の中の記憶と違って…凄いね、変わったねって話をしました」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

千葉「実は僕たちが初めて海外パフォーマンスしたのは上海なんです!」

橘「2002年かな。現地の音楽番組に出たんですが、なぜか『DA PUMP』のISSAさんに間違えられて…(笑い)。そんなことも思い出しました」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

――中国本土としても5年ぶりのライブになりました。

橘「5年間でフェスへの出演など予定はされていたのですが、結局全部できなくなってしまった。今年こそは!と思っていたし、『Nostalgia』ツアーは香港、台湾でも凄く盛り上がった。中国のファンの皆さんにも見てほしいと思っていたので、開催できてうれしいです!」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.の橘慶太

――今回は初期曲だけのセットリストです。なぜこのタイミングで?

橘「初アルバム『~1st message~』(01年)から4枚目の『ageha』(05年)を区切りとして、初期曲だけ構成しました。初めての試みです。昨年のツアー『Beyond』は最近の曲ばかりだけで展開して、それをファンの方が受け入れてくれた。最新のw―inds.を知ってもらえたタイミングだったので、逆に昔のw―inds.も知ってもらえたら…と思って、今回挑戦してみました」

千葉「自分たち自身も1曲1曲、過去の思い出とかよみがえりながらパフォーマンスしていますが…ファンの人たちは僕たち以上に思い出があるんじゃないかな」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.の千葉涼平

橘「人によっては楽しい思い出だったり、逆に失恋した時に聞いてたから悲しい記憶だったり…人それぞれ楽しみ方が違うライブになったかも?」

千葉「僕自身は歌割りが半分近く変わったので、ある種、懐かしさもあるけど新曲のような気持ちでした。苦労もあるけど、それはそれで楽しい(笑い)」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

――ノスタルジックな気持ちになれる演出もある?

橘「かなり仕込んでます(笑い)。初ライブの時の始まり方と同じにしたり、曲の入りも過去のライブの瞬間をオマージュしたり…色々な演出を組み合わせてますね。気付いてくれるファンの方も多いです!あとは曲のキーとか、振付も当時のものを踊ってます。セットもノスタルジックな感じの照明セットとか…全体的に散りばめられています」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.の橘慶太

千葉「ライブの時はいつも格好いい姿を見せたいと思ってやってるのですが、今回は少し違うモードです。初期の気持ちを忘れず、考えすぎず…とにかく楽しんでます!新鮮な気持ちでステージに立ててます」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.の千葉涼平

橘「今回のテーマを漢字一文字で表すと『祭』!今までのライブではクリエイティブな世界観とか、魅せることを意識していましたが…今回はみんなに楽しんでもらいたい。そんな気持ちで、お祭りみたいなライブになってると思います」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

――ツアーは元々5公演だったが17公演に。大きな反響がある。

橘「うれしい限りです。もっとやりたい気持ちもあるし、もっと見たかったという声もある。楽しんでもらえたのが純粋にうれしい」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

千葉「思った以上に公演数も増えて、今年はツアー一色な一年だった。僕たち自身も過去の曲の大切さを感じられたし、色んなきっかけでライブに来れてなかった人が改めて来てくれたり…そういう再会の瞬間もあった」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

――18日に千葉さんはお誕生日でした。どんな40代にしたいですか?

千葉「どんな40代か~!(笑い)。そうですね…フレッシュではいたいと思うので、その気持ちだけは大切にして、楽しんでいたい。果実のようにね…」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.の千葉涼平

橘「果実に例えちゃったら、もう熟しちゃってるよ!(笑い)」

千葉「果実は熟した方が美味しいでしょ!」

橘、千葉「(爆笑)」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

――来年には新アルバム「Winderlust」のリリース、ファンクラブツアーの開催が控えています

橘「アルバムはツアーを経て、自分たちが感じたことなどが詰まった作品になってます。ファンクラブツアーでは、今回惜しくも漏れてしまった曲ができたら…と。アナザーサイド的な感じで、もう一つの世界観を作れたらいいな。変わらず自分たちのペースで音楽をやって、ライブで行ける国も増やしたいです!」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.

――お二人とも、ありがとうございました!

橘、千葉「ありがとうございました!」

5年ぶりの上海公演を行ったw-inds.