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2025年07月04日 22時44分
“真面目型おふざけ集団”というキャッチフレーズを掲げ活動する6人組男性グループ「世が世なら!!!(世が世)」が、人工知能(AI)が作詞、作曲をした新曲「AIでええ愛」を配信リリースした。唯一無二の表現を続ける6人と、チーフマネージャーの堀切裕真氏に話を聞いた。インタビュー前編です。 ――朝活ライブや、真夜中ライブなど奇抜な企画で驚かせてくれる世が世です。今春から5カ月連続配信リリースを展開中で、その第3弾がAIが書き下ろした新曲「AIでええ愛」でした。 堀切氏「ChatGPTなどのAIツールを活用することが増えてく中で、音楽シーンでもその波が近い将来必ず来ると思っていました。アイドルというジャンルの幅を超えて活動する世が世ならが、トライすることに意義と面白さがあると思い、AIで作詞と作曲をするというチャレンジングなことに挑みました」 ――世が世のメンバーは「AIで曲を作る」と聞いた時は、どんな気持ちでしたか? 中山清太郎「“おふざけを真剣にできる”世が世だからこそ、前代未聞の挑戦ができると思いました」 大谷篤行「世が世はこれまで『こんなアイドルいるの!?』と驚かれるような活動や企画をたくさんしてきました。真剣におふざけするということは、世の中の人が予想もしないことに挑戦するということでもあると思うので、音楽に対するAIと人間の融合は、世が世が先陣切ってするべきなのではないかと思いました!」 ――報道の世界でも、AIを使った記事執筆など、その活用について模索されています。作詞、作曲をしていく中で、難しかったことはありますか? 堀切氏「現行の著作権法は、AIが作詞、作曲をする未来を想定していないため、法律にふれるものが多くあることを学びました。例えば『誰々のような楽曲』とアーティスト名や楽曲名をあげて、AIに作成依頼をすることはできますが、固有名詞を挙げて依頼した時点で、著作権法にふれるため、商業的にリリースすることはできないんです」 ――なるほど。ではどのようにオーダーをしていかれたのでしょうか。 堀切氏「著作権法にふれないよう、『情熱的に』、『夏っぽく』、『アップテンポ』、『ROCK』のようなシンプルなキーワードでオーダーをしました。この辺りのことは、事前に弁護士にも確認しました。『人間にAIが勝る芸術はない』と確信しているからこそ、両者を融合させることに対して情熱を注ぐことができました」 ――完成した「AIでええ愛」の魅力について教えてください。 内藤五胤「最初は不安もあったけど、実際に楽曲が送られてきた時は、ちょうど風呂上がりだったのですが、ドライヤーもしないで、ずっと聴き込んでしまいました。特に引き込まれたのは、アレンジ音のかっこ良さでした。個人的にはラストサビ前に入るところが本当に好きで、鳥肌もんです」 笠松正斗「僕も最初は、AIが作った曲とは思えませんでした。『言われなきゃ分かりません!』ってくらい歌詞やメロディーが違和感なく、意味合いが深い1曲になっていて、すごくびっくりしました。自分は『アイデンティティ』という歌詞に注目していて、自分は自分、自分らしさ、という意味がありますが、今の世間にはこれが求められつつ、中々個性を出せない人もいる中、AIはAIのままでいいといった歌を歌うことで誰かを勇気づける1曲になるのではないかと思っています」
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