フジ、来年1月期月9ドラマの企画を急きょ変更 佐藤二朗&橋本愛のトラブル余波で「男女恋愛もの」回避へ
6月まで放送されたフジテレビ「夫婦別姓刑事」の撮影中、ダブル主演した佐藤二朗と橋本愛との間でトラブルが発生した問題を受け、同局が来年1月期に予定していたドラマの企画を変更したことが9日、分かった。上層部から突然降りてきた指示だったといい、現場からは不満の声が上がっている。

フジテレビ社屋
1月期の月9で予定していたのは、男女の恋愛模様をコミカルに描く物語。既に主演の男性俳優は決定済みで、ヒロイン役などのキャスティングを進めている最中だった。脚本作りも進行していたが、制作にストップがかかった。本紙の取材では、その理由は、佐藤と橋本のトラブルが発生したドラマの題材が「夫婦」だったため。上層部が「男女の恋愛ものをこのタイミングでやるべきではない」と判断したという。
1月期のドラマは前年の夏までにキャスティングを固め、秋ごろにクランクインするのが一般的。制作陣は時間がない中で企画を見直す必要に迫られる。「企画を練り直すのは簡単ではない。あまりにも短絡的な判断」などと上層部を批判するスタッフも多い。
フジでは2024年12月に元タレント中居正広氏の女性トラブルに端を発する問題が発覚して以降、人権意識の見直しなどを進めていた。コンプライアンス部門が強化され、さまざまな意思決定に関わるようになった。ある局員は「人権意識の強化はもちろん大事。ただ、コンプライアンス部門と現場の考え方に乖離(かいり)があるのも事実。上層部はあらゆることに敏感になりすぎている」と話した。
「夫婦別姓…」を巡るトラブルが大きく悪化したのは、佐藤と橋本の間に立つべきはずのフジが問題を解決できなかったため。局員は「男女モノのドラマが悪いわけではない。問題の本質はそこではないのに、どうしてこんなことになったのか」とため息をこぼした。なお、同局は本紙の取材に「制作過程の詳細についてはお答えしておりません」とした。
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