元超新星ユン・ソンモ「ずっと見ていきたいのはイ・ビョンホンさん」秋の国際短編映画祭③
米国アカデミー賞公認で、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2023 秋の国際短編映画祭」の韓国ショートフィルム特集プログラムが20日、東京都写真美術館で行われ、元超新星のユン・ソンモがスペシャルゲストとして登壇、韓国映画や自身の活動について語った。
――映画、ドラマ、K-POPと韓国のコンテンツが世界中を制覇しているようなイメージですが、世界で愛される理由とは?
ソンモ「一番の理由はアーティストだと思います。歌手も俳優も情熱を持って努力をする人が多いから、それを支える現場もクオリティーが上がるんだと思います」
――韓国には優れた監督や脚本家がたくさんいらっしゃいますよね。
ソンモ「逆に韓国人は、日本の脚本家や監督が天才だというイメージが強いです。『ラブレター』『東京タワー』『いま、会いにゆきます』『君の膵臓をたべたい』とか。日本の脚本は上手い、それを表現できる監督がたくさんいます。先ほどもお話ししたように韓国はカット数が多い。一つの会話を多方向から撮影するんです。そのぶん制作費がかかるし撮影期間も延びる。つまらないなと思うとシーンが変わり、角度が変わる。それが利点だと思います。日本は長回しが特徴ですよね。だからつまらないシーンも少なからずあると思うんです。でも日本の俳優さんたちの演技力と脚本が素晴らしいから見られるんだと思います」
――好きな韓国映画やアーティストは?
ソンモ「ずっといろんな役を見ていきたいなと思うのはイ・ビョンホンさんですね。『それだけが、僕の世界』という作品で、ボクシング選手の役をされてたんですけど、イ・ビョンホンさんが普通に隣に住んでいるおじさんみたいでリアルでした。本当に誰にもなれる人です。一番尊敬する俳優さんですね」
――ソンモさんがお好きな日本映画や監督は?
ソンモ「北野武さんの『アウトレイジ』のシリーズが一番好きなジャンル。出演したいです。昔からの夢ですね。でもすごく(暴力シーンが)リアルだし、ちょっと怖いのでおすすめはできないかもしれない…(笑い)」
――他には?
ソンモ「有村架純さんが主演されている『ちひろさん』がおもしろかったですね。韓国のNetflixでもランキングトップになってたので観てみたんです。やっぱり日本の映画には日本の色があるなと思いました。演出の呼吸感が日本らしいなと感じました」
――最後にご挨拶を。
ソンモ「今日は俳優として韓国と日本の映画についてお話をしましたが、僕が出演するミュージカル『MUSICAL リフレインする君の声~encore 2023~』や『ランサム』の企画上映も始まります。12月24日にはファンミーティングも予定しています。いろんなところで歌も演技もお見せするので、これからも温かい応援よろしくお願いします」
流暢な日本語で冗談を交えながら映画やドラマ制作の現場についてのトークを展開したソンモ。観客も笑ったり感嘆しながら話に聞き入っていた。さらに、ソンモ主演映画「ランサム」の特報版がスクリーンで初上映され、迫力満点のアクションに大きな拍手が上がっていた。
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