東山紀之「素晴らしい青春をつくることができました」40年以上過ごしたエンタメ界から笑顔で別れ ファンは涙

年内での芸能界引退を発表している少年隊の東山紀之が26日、都内のホテルでディナーショーを開催した。芸能生活最後の公の場。「今日まで温かい応援をありがとう!皆さんのおかげで素晴らしい青春をつくることができました」と40年以上過ごしたエンターテインメントの世界に、笑顔で別れを告げた。

ディナーショーを行った東山紀之

自身21年ぶりとなるディナーショー。「君だけに」などメドレー含む全24曲を切れのあるダンスを合わせてパフォーマンス。質問コーナーでもファンとの交流を楽しんだ。「デビューして38年。良きときも大変なときも、常に励まし、支えてくれて本当にありがとう。皆さんの笑顔に何度救われたか…数え切れません」とあいさつ。少年隊の思い出の写真や映像がスクリーンに映し出されると、ファンたちは涙を流した。本編終了後もアンコールの要望に応え、再びステージに立つと「アンダルシアに憧れて」を時にジャケットをはためかせながら披露。それでも別れを惜しむファンからの手拍子は鳴りやまず、フォーリーブスの曲で少年隊もカバーした「君にこの歌を」を歌唱。〝最後の姿〟を目に焼き付けようと見つめるファンに「お元気で!さようなら!」と笑顔を見せ、ステージを去った。

ディナーショーを行った東山紀之

東山は1979年に芸能界入りし、85年に少年隊として「仮面舞踏会」でデビュー。俳優としても主演を務めたテレビ朝日「刑事7人」シリーズが人気を博すなど、活躍した。かねて生涯現役を宣言するほど、エンターテインメントにかける思いは強かった。ただ故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、藤島ジュリー景子氏に代わって9月5日付で旧ジャニーズ事務所(現SMILEーUP.)の社長に就任。年内での芸能界引退を発表した。今後は主演を務めるテレビ朝日ドラマ「必殺仕事人」が29日に放送を控えるのみ。来年からは「SMILEーUP.」の社長として、故ジャニー喜多川氏の性加害問題の被害者への補償、救済に専念する。SMILEーUP.は補償終了後に廃業。東山は役目を終えることになる。生粋のエンターテイナーだけに、再び表舞台に現れる日が来るのかに注目が集まる。

ディナーショーを行った東山紀之

○…来場者によるとこの日昼に行われた公演には、TOKIOの松岡昌宏と元V6の長野博が足を運んだ。また、嵐やKATーTUNの亀梨和也、Sexy Zoneの中島健人、少年隊の錦織一清や植草克秀らが贈った花が会場に飾られたという。

◇東山 紀之(ひがしやま・のりゆき)1966年(昭41)9月30日生まれ、神奈川県出身の57歳。85年に「少年隊」でデビュー。情報番組「サンデーLIVE!!」のメインキャスターやドキュメンタリー番組「バース・デイ」で司会を務めた。血液型A。

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