【トピクル2・5次元俳優インタビュー】丸山龍星(2)初舞台は緊張で「ただセリフを吐くだけだった」 直筆サイン入りプレゼントも
トピクルでは新たに、漫画やアニメなどが原作の舞台に出演する2・5次元俳優の活躍を取り上げていきます。第1弾として、2022年に大人気舞台シリーズ「新テニスの王子様」への出演を果たすなど注目の俳優丸山龍星に単独インタビュー。これまでの役者人生を振り返ってもらった一問一答を全5回に分けてお届け。その(2)では、初舞台の思い出などを語っています。
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ポーズをとる丸山龍星(撮影・村上 大輔)
――高校卒業後は大学などには進学したんですか?
していないです。母子家庭というのもあって、親からは言われていないですけど、子どもなりに「多分(大学に)行っている金銭的な余裕は無いな」というのを感じていました。だから高校時代も、自分で稼いだバイト代を母親に渡したりもしていました。
美容師さん、カッコいいなと思って、美容の専門学校に行ってみたいなというも思いもあったんですけど、学校に通っていた時代を振り返った時に、何も長く続けられたことがなかったんです。勉強もしてこなかったですし、部活もすぐやめちゃいました。今思えば、本当にもうどうしようもない人間でした。
もし、美容師という道に進んで手に職をつけた時に、その状態で芸能の仕事をやったとしても、僕はたぶん、「美容師があるからいいや」と逃げちゃうんじゃないかなとも思ったんです。だったら、後ろを向いたら崖という状態に自分を追い込んだ方が続けられるんじゃないかと。やるしかない状態に自分を追い込んだからこそ、今も続けられているんだと思います。こんなに長く続けられていることが自分でもビックリだし、多分、母親が一番驚いていると思います。
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ポーズをとる丸山龍星(撮影・村上 大輔)
――初めて出演した舞台は?
新海誠さん原作の「ほしのこえ」という舞台です。関係者の方から「こういう役があるから出てみる?」と言われて、本当にちょっとした役でしたけど、それが初めてでしたね。
――どういった役でした?
主人公の友達の同級生です。
――セリフはどれくらいありました?
覚えている限りでは3言くらいしかなかったんじゃないかな。
――初舞台に立った時は覚えてますか?
もちろん、うれしかったというのはあります。でも、お芝居というものが全く分からない状態で、演技レッスンも受けたことなかったでした。右も左も分からず、先輩に教えていただいたりとか、演出家の人にもいろいろ教えていただきました。ただ、がむしゃらでしたね、演技って何だろうと。当時は、ただセリフを吐くだけだったと思います。
――緊張は?
しましたね。目立つのが好きと言っても、なんだかんだ人前に出ると緊張しちゃうタイプなので。
――あがり症?
結構、あがり症だったと思います。みんなの前に出ると顔が真っ赤になっちゃう人間でした。今じゃ考えられないですけど。多少は慣れましたね。
――学生時代、文化祭などで演劇をしたことは?
いや、本当に何にもしてこなかった。高校も定時制で、文化祭で何かやるぞみたいな事も無かったです。
――目立ちたがり屋だったのは例えばどういった所で?
友達の前で、ふざけたりとか。ウケを狙ってみんなが笑ってくれたら「よっしゃ!」みたいな。
――当時から人前で何かして、喜んでもらうことが好きだった?
今思ったら、そうかもしれないですね。
――最初の舞台はお客さん何人くらいでした?
(CBGK)シブゲキ!!で、250くらいだと思います。
――いきなり250人の会場というのは緊張しますね
そうですね。でも、今思えば、当時から舞台上に出てしまえば、平気だったんです。出る前は、(心臓)バックバクなんですけど。それは今でも変わらないです。本番始まる前は、凄い心拍数が上がります。でも、舞台上に出たり、物語の世界に入ったら緊張というものは全くありません。お客さんの前で普通に話すとかだったら、緊張すると思うけど、物語の世界で生きるってなった時に、緊張は当時からなかったですね。
――才能ですね!
いやいや。舞台に出る前と終わった後のカーテンコールは本当に緊張します(笑い)。
――素に戻ると緊張するんですね?
そうですね、カーテンコールのあいさつとかは本当に苦手。(お客さんに)来てもらってありがたいという気持ちはあるんですけど、うまい言葉が浮かばなくて「ありがとうございます」ぐらいしか言えません。
――初舞台の後も、舞台出演を重ねていったんですか?
そうですね、25歳くらいまではずっと小劇場ばっかり出ていましたね。当時はただ、がむしゃらにお芝居の勉強をしようと思っていましたね。
――場数を重ねる中で、手応えは感じてました?
20歳で今の事務所に入ってから、演技レッスンなどを受けつつ、小劇場に出演していました。25、26歳まではそれほど何か(変化)を感じることはなかったんですけど、20代中盤から後半頃にかけてオーディションを受ける時に「あれ、ちょっとお芝居の引き出しが増えているな」という実感がありました。その時に、改めてがむしゃらにやってきてよかったなと思いましたね。
――引き出しが増えたというのを具体的に言うと?
台本を渡された時に、このセリフをベーシックな言い方で言うのか、あえて強く言うのか、弱く言うのかを使い分けることができるということです。ただ、セリフを吐いていたそれまでとは違って、この流れの中だったらこのセリフはどうしたら良いのかということを考えられるようになりました。あえてこっちの方からアプローチしてみようとか。たくさん小劇場に出て先輩とかに話を聞いていく中で、自分のお芝居の方向性が身についていったんだろうなと思います。
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ポーズをとる丸山龍星(撮影・村上 大輔)
――初めて出演した2・5次元作品は?
「夢色キャスト」(2018)が多分初めてですね。
――これまでの作品との違いは?
一般的なストレートの作品と比べて、原作がある分、ゴールが見えているというのが違い。ストレートの作品だと自分で(役に)どんどん色づけて、肉付けをしていって自分だけの役に出来るんですけど、2・5次元は正解があるという点で、ある意味でプレッシャーでもありますし責任も感じます。原作ファンもたくさんいらっしゃるので、凄い難しい。ミュージカルは歌とダンスもあるので、とても苦戦しましたね。
――それまで、歌とかダンスの経験は?
ほとんど、やってきていませんでした。今の事務所に入って、ダンスのレッスンは受けてはいたので、多少は戦えるくらいでした。
――得意ではなかったんですね
そうですね。僕は何に関しても不器用な人間で、運動とか、ダンス、歌とかも人より何倍もやらないと出来ませんでした。だから、苦手意識はありましたね。
――今はどうですか?
今でも「僕、行けます!」と自信を持って言えるかどうか…。事務所の先輩がとんでもない人たちばかりなので、いつになっても自信は持てないと思います。でも、(役者として)戦えるくらいまでは持ってくることはできたのかなと思いますね。
◇丸山 龍星(まるやま・りゅうせい)1995年7月15日生まれ、神奈川県出身。舞台を中心に活躍し、4月に上演された2・5次元作品「『薄桜鬼 真改』土方歳三 篇」にも山南敬助役で出演。特技はバク転、殺陣、乗馬。乗馬ライセンス5級取得。
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