フジ、今年も「27時間テレビ」断念…夏恒例の大型特番、スポンサー回復傾向も膨大な制作費確保できず
フジテレビが、夏恒例の大型特番「FNS27時間テレビ」を昨年に続き今年も放送を断念したことが10日、分かった。元タレント中居正広氏の女性トラブルを発端とした一連の問題の余波が影響しているため。局幹部は「フジの再生をアピールするためにも放送したかったが、現実的に難しかった」と話している。

フジテレビ社屋
複合的な要因が絡んでいる。昨年はスポンサーが離れ、金銭面で制作が難しかった。今年は1月時点でスポンサー数が前年同月比で93%まで回復したが、膨大な制作費がかかる大型特番となると、複数の提供社が必要となり、その確保が困難だった。
社内体制の変化も影響した。これまで「FNS27時間テレビ」はバラエティー班が中心となって制作してきたが、機構改革でバラエティー班と情報番組班が統合。併せて4月には過去10年で最大規模の改編を断行した。多くの新番組が誕生し「今は特番にリソースを投入するよりも、通常編成の番組に力を入れて視聴者を増やすことが最優先」(局関係者)という。
2024年末に週刊誌報道で事態が明らかになり、第三者委員会の調査も行われた。清水賢治社長が掲げた「真のコンテンツカンパニーへ」という旗印の下、社員一丸となって再生の道を模索してきた。先月にはバラエティー番組「新しいカギ」の人気企画「学校かくれんぼ」のライセンスを世界販売することが決まるなど、成果は着々と表れている。
「FNS27時間テレビ」は87年に放送され、系列局が一丸となって制作してきたフジを代表する特番。それだけに「新たな道を歩み始めた今だからこそ放送したかった」とこぼす局員は少なくないが、局幹部は「今は自分たちの足元を固めて来年こそは大々的に取り組みたい」と先を見据えた。同局は本紙の取材に「編成の詳細については、お答えしておりません」と話している。
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