男闘呼組 思い出の地・日比谷野外大音楽堂で解散ライブ 成田昭次は涙止まらず
昨夏に1年間の期間限定で復活した4人組バンド「男闘呼組」が26日、東京・日比谷野外大音楽堂で「THE LAST LIVEーENCOREー」と題した解散ライブを行った。3000人の前で代表曲「TIME ZONE」や「秋」など26曲を歌唱。会場の外にも約3500人のファンが集まり、音漏れを聴きながらお別れの時を共有していた。
「野音」と呼ばれる同所は、男闘呼組にとって1988年に初めて単独での野外公演を開いた思い出の地。高橋和也は「あれから35年の月日が流れ、ここまで頑張ってきたぜ!」と感無量の表情。同所は100周年を迎えた今年、老朽化のため建て替え工事を控え「最後の最後、ギリギリセーフで間に合いました。ロックの聖地!」とシャウトした。
ライブが進むにつれ、会場内外では涙ぐむファンが続出。終盤のトークパートでメンバー4人はそれぞれ感謝の言葉を伝えた。
高橋は「この4人に会えて、皆に会えて幸せでした。いつまでも、今この瞬間を胸に刻んで生きていきたい」。
岡本健一は「1日1日を大切に、自分たちの感じたこと、実際に体験したこと、思いを大事にして生きていきましょう」と呼びかけた。
成田昭次は涙が止まらなかった。「35年ぶりに野音でライブができて、当時の若い頃の自分たちと一緒に過ごしているような感じ。本音を言えば寂しいですが、男闘呼組のスピリッツ、皆さんとの絆は永遠に繋がっている」とかみしめた。
リーダーの前田耕陽は「このメンバーで一緒に仕事ができたことが、僕の人生で最高の誇りです」と語り、笑顔で別れを告げた。
パフォーマンスを全て終えても鳴り止まないアンコールの中、急きょ予定外の曲も披露。最後に選んだのは「FOREVER」。変わらない永遠の約束と、これからも続く未来を歌ったナンバー。ファンとの大合唱の中、その活動に幕を下ろした。
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