TOKIO、31年の歴史に幕「メンバーでお互いの意思を確認し合った」ファンクラブは閉鎖…「鉄腕DASH」は継続へ

人気アイドルグループ「TOKIO」が25日、解散した。株式会社TOKIOが「城島茂、松岡昌宏、国分太一をメンバーとするグループ『TOKIO』は、本日をもって解散することにいたしました」と発表した。1994年のデビューから31年。メンバーの不祥事や脱退など幾多の障壁を乗り越えてきたグループだったが、国分太一のコンプライアンス違反が明るみに出たことをきっかけに、解散を余儀なくされた。

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国分が複数のコンプライアンス違反により無期限の活動休止を表明してから5日。株式会社TOKIOは25日午後4時に公式サイトで解散を発表。その経緯として「メンバーでお互いの意思を確認し合った」とし、解散に至った理由として「このような状態になった以上、グループ『TOKIO』として活動して皆さまから再び信頼をいただき、応援いただくことは難しいと判断した」と説明した。

関係者によると、24日にリーダーの城島茂と松岡昌宏の2人で話し合い、解散を決定。これを伝え聞いた国分も受け入れた。TOKIOは5人で94年にデビューし、日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」などで人気を博してきた。だが、18年に女子高生にわいせつな行為をして書類送検された山口達也さんが脱退。21年には長瀬智也も脱退し、3人で活動を続けてきた。

国分の複数のコンプライアンス違反は、関係者によると、セクハラに該当するような内容だという。テレビ局関係者は「性的トラブルという女性ファンが最も嫌うことを、メンバーの2人が引き起こしてしまった。さらに国分さんは会見を行っておらず、このままでは活動再開は難しい。残る2人にとって、TOKIOという名前を背負い続けることはプラスには働かない。これ以上グループとして活動していくのは困難だった」と解説した。

解散に伴い、ファンクラブは閉鎖。株式会社TOKIOは関係各所との調整を終えた後に廃業する。廃業後の3人の所属先については、現時点で何も決まっていないという。また、国分が社長を務める関連会社「株式会社TOKIO―BA」に関しても、今後のことは何も決まっていない状況だ。

95年から放送されている「ザ!鉄腕!DASH!!」に関しては、日テレが継続を明言。20日に国分の降板は発表されたが、城島と松岡に「引き続き出演をお願いする」とした。

TOKIOはNHK紅白歌合戦に24回出場。これは旧ジャニーズ事務所所属グループでは最多だ。東海道新幹線の車内チャイムに「AMBITIOUS JAPAN!」が約20年間起用され、企業や自治体ともコラボレーションするなど、老若男女からの高い好感度が武器だった。2度のメンバーの脱退を乗り越え、株式会社を起業するなど独自の道を切り開いてきた。ただ、国分の不祥事により、最後はあまりにも後味が悪いものとなってしまった。

〇…株式会社TOKIOの廃業も決まり、城島と松岡の今後の活動はどうなるのか。2人はTOKIOとしてSTARTO社とエージェント契約を締結しており、同社経由の仕事も行っている。今後については、それぞれSTARTO社の所属に戻り個人でマネジメント契約を結ぶ、あるいは個人事務所で活動する、などが考えられる。制作会社関係者は「現段階では2人とも何も決めていないようだ」と話している。城島は現在、テレビ朝日「リーダーズサーチ 街でウワサの匠さん」(日曜前10・00)と朝日放送「TOKIO城島 らくらく茂」(月曜後1・45)、ラジオ番組1本に出演中。TOKIOが解散したことから今後、番組タイトル変更も検討が必要になる。松岡はテレビ朝日の主演ドラマ「家政夫のミタゾノ」がシリーズ化されており、現在、舞台版が上演されている。

〇…2018年に不祥事でグループを脱退し、芸能界を引退した山口達也さんは23年3月に「株式会社山口達也」を設立。自身の経験を踏まえたアルコール依存症に関する講演で全国を回っている。SNSに各地での講演会の様子を投稿しているが、最近の投稿でも国分やTOKIOに関しては何も記していない。25日には埼玉県内での講演後「人はいつでもスタートラインに立っていると思っています」などとつづった。21年3月末でグループと事務所を離れた長瀬智也は、23年2月にバンド「Kode Talkers」を結成。ボーカル、ギターとして音楽活動を続けている。バイクチームにも所属しレースに参戦。SNSに「裏金でパンクを直していただけますでしょうか」など“政治的”ともとれる発言を投稿し注目を集めている。

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