記憶にも記録にも残るKAT-TUN20年の軌跡…シングル全29作+アルバム全13作がオリコン1位、度重なるメンバー脱退
解散を発表したKAT―TUNはSMAP、嵐ら先輩グループとは一線を画す“ワイルド路線”で売り出し、ファンの心をつかんだ。2006年3月のCDデビュー前から活動は規格外。02年8月に東京国際フォーラムで行った初コンサートは、6公演・3万席のチケットに55万8000人の応募が殺到した。05年には亀梨和也と赤西仁が日本テレビドラマ「ごくせん 第2シリーズ」に生徒役で出演。最終回の視聴率が32・5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録する大ヒットとなり、顔とグループが広く知れ渡るきっかけとなった。

KAT-TUNの(左から)上田竜也、亀梨和也、中丸雄一
デビュー5日前には、史上初となるデビュー前アーティストによる東京ドーム公演を開催。デビュー曲「Real Face」はスガシカオ作詞、松本孝弘作曲という豪華さで、いきなりミリオンセールスとなった。これまでのシングル全29作とアルバム全13作はすべてオリコンチャートで1位を記録。中でも伝説となっているのが、09年5月の東京ドーム8日間連続公演。16年たったいまも記録は破られていない。
一方、3人が相次いで脱退し、ファンを悲しませることも多かった。海外志向が強かった赤西が10年に離脱。13年には田中聖が事務所から「度重なるルール違反行為があった」として契約を解除された。16年に田口淳之介も脱退し、グループは“充電期間”として活動を休止した。18年元日に3人体制で再始動。デビュー15周年の21年にはNHK紅白歌合戦初出場を果たした。
ただ、何があっても支えてくれたファンとお別れする解散公演は予定されていない。事務所は「メンバーの希望により、近い将来ファンの皆さまとお会いできる場所を作るべく、現在調整をしております」としている。その場が用意されるのは解散後の4月以降となる。
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