【ききみみ新曲PICKUP】DaーiCE「ダンデライオン」

Da-iCE

ダンス&ボーカルグループとしてはベテラン、と言うと失礼か。2011年結成。変わらぬ若々しい見た目に反して、意外と活動歴は長い。あまたいるボーイズグループと異なる存在感を放つ5人組の新曲は、らしさ全開だ。

5人全員が楽曲制作ができるという強みを持つ。同曲は花村想太が作詞・作曲を担当し、テレビ朝日系ドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」の主題歌として耳にしている人も多いだろう。力強いリズムに、胸を揺さぶるグッドメロディーが乗っかるロックバラード。芝居仕立てのMVが印象的で、本当にミュージカルの曲にもなりそうなドラマチックで壮大な1曲だ。

DaーiCEと言えば、4オクターブを操る花村と大野雄大の圧倒的なボーカル力。そして、これで踊るの?という意外性のある曲でもダンスフォーマンスを披露する。そんな魅力が今回もさく裂で、目からうろこのダンスを見せてくれる。

新曲「ダンデライオン」のミュージックビデオの相関図

タイトルのダンデライオンは、タンポポのこと。フランス語でライオンの歯を意味する「ダンドリオン」が転じたもので、葉のギザギザがライオンの歯に似ているためだという。踏まれても枯れない不屈さを連想させるタンポポ。同曲でもひたむきなタンポポのように、そして歯をくいしばるライオンにように、もがいて立ち向かう勇敢さが、突き抜ける力強いボーカルで歌われる。

昨年、「CITRUS」「スターマイン」が立て続けにヒット。「CITRUS」は第63回日本レコード大賞を受賞した。ライブの観客わずか10人だった結成当初から、地道にステージを続けファンを増やしてきた彼らの姿は、タンポポそのもの。11年間の努力が、日本を代表する音楽賞受賞で大きく開花し、今年は栄誉を手にさらに名を広める絶好機だ。

夢はNHK紅白歌合戦と堂々と語るのも、何だか好感が持てる。曲のポップさにしろ、ベタな目標にしろ、その姿勢は潔く、やっぱり無二の個性である。(萩原 可奈)

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