郷ひろみ、亡き母が残した「ファンを大切に」の思い胸にツアー開幕 涙で思い伝える「皆さんは宝物」
歌手の郷ひろみの全国ツアーが23日、埼玉・越谷のサンシティホールで開幕した。今年1月に母・輝代(てるよ)さんが亡くなってから初めてのコンサート。母の教えを守るように、ファンを喜ばせる演出で会場を沸かせた。

全国ツアーが幕開け郷ひろみ(写真・大平晋也)
最後に歌唱したのはファンへの熱い思いを込めた「ALL MY LOVE」。歌唱前には何度も肩を震わせながら「アイドルという道なき道を歩んでいる奇跡は皆さんの支えがあるから。皆さんは宝物です。これからも一緒に歩んでください」と目を赤らめながら伝えた。歌唱中には歌えなくなるほど大粒の涙を流し、客席にはもらい泣きするファンの姿があった。
今年はファンクラブ設立55周年。最愛の母からは「ファンの皆さんがいなければ、あなたは何者でもない。ファンを大切にする気持ちを積み重ねなさい」と、耳にたこができるほど言われてきた。感謝と愛を体現するように、ファンとともツアーを作りあげた。開催前には聞きたい曲アンケートを実施し、公演中には客席の投票で2曲を決める演出を盛り込んだ。選ばれた「ナイヨナイヨナイト」「バイブレーション」はシングル曲だったが、関係者は「最近は披露していない珍しい曲たちです」と話した。

全国ツアーの初日を迎え囲み取材に応える郷ひろみ(撮影・篠原岳夫)
2時間のステージで、「お嫁サンバ」など全21曲を披露し、華麗なターンや代名詞のジャケットプレーも健在。8月発売予定で通算112枚目シングルとなる新曲「I’m Neo G」も初披露した。さらに10月24、25日にツアーの最終公演が日本武道館公演になることを発表し、計45公演を行う。2年連続での同所開催に「昨年が良くて味を占めちゃった。皆さんと幸せな時間を共有したい」と意気込んだ。
来年はレコードデビュー55周年。郷はかねてより自身が歩む10年間を「黄金の60代」「プラチナの70代」と呼んできた。次に迎える「ダイヤモンドの80代」に向けて、「進化というよりも追求していきたい」と鼻息を荒くする。「70代になることを考えていなかったけど、迎えてみると〝これからだな!〟と思う。10年後に自分が輝くためにいまを大事にしていきたい」と、どこまでも郷ひろみを追求していく。

全国ツアーの初日を迎え囲み取材に応える郷ひろみ(撮影・篠原岳夫)
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