【ききみみ】BOYNEXTDOORの初恋物語3部作ラスト「HOW?」は映画のような物語性の中に多様な音楽センスが光る
BOYNEXTDOORの2ndミニアルバム「HOW?」が15日にリリースされた。デビューシングル「WHO!」で初恋のときめきを表現し、別れを描いた1stミニアルバム「WHY..」との間で揺れ動く感情を、今作の「HOW?」に込めている。“初恋物語3部作”の最後に、始まりと終わりに向かう恋の過程を語るからこその「HOW?(=どうやって)」なのだ。

BOYNEXTDOORの2ndミニアルバム「HOW?」3形態のジャケット
BOYNEXTDOORのアルバムは、トラックリストの順番通りに聴くと映画のようになるのが特徴だ。彼らは本作に“隣の男の子”というBOYNEXTDOORならではの親しみやすさに、キッチュな感性をプラスしたという。タイトル曲「Earth, Wind&Fire」は、おもちゃ箱のようなポップさがあったり、サビの後半にテープを早回しするように倍速になる箇所があったりと、遊び心にあふれている。
アルバムの2曲目に収録されることが多いタイトル曲を4曲目にしていることも新鮮だ。物語性を重視して聴いてみると、ますます面白くなってくるので何周でも聴きたくなってしまう。これまでの作品もウイットに富んでいたが、今作は特に多様な楽曲センスが光っているよう。80年代風のポップスや、さらに古いオールディーズの雰囲気が漂っていて、若い世代には新鮮に、40代以上には懐かしさを感じるように思える。
TAESANが歌手イ・ムジンのYouTubeコンテンツ「リムジンサービス」に出演した。そこで歌唱していたのは、リチャード・サンダーソン「Reality」。ソフィー・マルソーが主演した映画「ラ・ブーム」のテーマ曲だ。80年代初期のヒット曲であり、MZ世代がサッとチョイスする曲ではない。そこでTAESANは「オールドポップとロックが好き」と語っていた。「HOW?」の6曲目に収録されている「Dear. My Darling」は、ダンスホールをほうふつさせるワルツで、彼の音楽的な嗜好(しこう)を感じられる曲の一つだ。今作には、JAEHYUN、TAESAN、WOONHAKが5曲の作詞作曲に参加している。彼らの多彩なセンスはこれからも研磨されていくはずだ。さらに昇華されていくBOYNEXTDOORを見守るのは、さぞかし面白いに違いない。(河野 利枝)
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