<「モナキ」インタビュー連載③> 首席卒業のエリート建築士から芸能界へ サカイJr.の挑戦 「後悔は全くない」

安定したエリート街道を自ら離れ、新たな夢の設計図を描き始めた男がいる。旋風を巻き起こす4人組「モナキ」のメンバー、サカイJr.(37)だ。整った顔立ちに長い髪を揺らし、中性的な美しさが印象的。千葉大学工学部の大学院を首席で卒業し、1級建築士の資格を持つ。大手デベロッパー・東京建物の副課長という地位を捨て、芸能界に飛び込んだ異色の経歴の持ち主。その決断に、後悔の色は一切なかった。(トピクル取材班)

<モナキ インタビュー>ポーズを決めるサカイJr.(撮影・会津 智海)

「全くなかったです」。キャリアを捨てたことへの後悔を問うと、迷いなく即答した。オーディション当時35歳。既婚で子供を持つ身でありながら、未知の世界へ挑戦する決意は固かった。その原動力は「人がワクワクする空間や瞬間を作りたい」という一貫した思いにある。

2013年に大手鉄道会社に就職後、東京建物へ転職。駅舎の設計などを手掛け、会社の資産を使って多くの人々をワクワクさせるプロジェクトに携わってきた。「前職で十分に経験させていただいた。だから今度は会社の看板を一度置いて、自分個人として周りをワクワクさせたいと思ったんです」。この挑戦は、キャリアの断絶ではなく「さらに厚みを増したい、という感覚」なのだという。

<モナキ インタビュー>ポーズを決めるサカイJr.(撮影・会津 智海)

デビュー前からファンが殺到し、イベントが中止になるほどの熱狂ぶりを見せる現状に「感謝の気持ちでいっぱい」と語る。グループ名「モナキ」の由来である「名もなき」から始まった自分たちを、デビュー前から支えてくれるファンに対し「デビュー後はしっかり愛を返していきたい」とその思いを強くする。

プロデューサーである純烈リーダー・酒井一圭からは「初心を忘れるな」という言葉を折に触れてかけられているという。「慣れると人間は楽な方に行きがち。悩んだら敢えて辛い方を選びなさい。今が努力する時だ」。その言葉を胸に刻み、地に足を着けた活動を誓う。

ビジネスの世界で培った経験は、現在のグループ活動にもいきている。特技はプレゼン。物事を俯瞰(ふかん)で捉え、マーケティング的な視点で分析する癖があるという。「僕以外の3人は感情に正直なタイプ。僕は彼らのことを『感情表現が豊かな3匹の動物』だと思っているんです」と笑う。メンバーが感情というパワフルな原動力を生み出す中で、自身は少し引いた視点からグループ全体の戦略を考える。そのバランスが、モナキの推進力の一つとなっている。

<モナキ インタビュー>ポーズを決めるモナキ(左から)おヨネ、ケンケン、サカイJr.、じん(撮影・会津 智海)

夢は「NHK紅白歌合戦への出場」だ。「僕の実家が毎年必ず紅白を見る家なので、親孝行という意味でも、いつか出たい」。安定した道を歩む息子が突然選んだ新たな挑戦。心配したであろう両親に、最高の形で恩返しをしたいという強い思いがそこにはある。

建築士として空間を設計してきた男が、今度は自らの人生とグループの未来を設計する。その青写真には、きっと壮大で、多くの人々をワクワクさせる夢が描かれているはずだ。(つづく)

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