【ききみみ】親子3代、職場同僚…GLAYが紡いだファンの人生の交差地点【GLAY EXPO東京ドーム公演】

6月1日に行われたロックバンド「GLAY」の東京ドーム公演は、とにかく熱かった。メンバーそれぞれの格好いい表情を捉えた映像に加え、HISASHIが愛車の「マツダRX―7」で会場に乗り付け、TERUが空中から登場。オープニングだけで会場の熱気を急上昇させたかと思えば、1曲目の「口唇」でボルテージは一気に最高潮。メジャーデビューから30年。長い道のりを象徴するかのように、客席には満面の笑みで拳を突き上げる老若男女のファンの姿があった。

東京ドーム公演を行ったGLAY

開演前からファン層の幅広さに驚かされた。ドーム周辺で販売したスポニチとGLAYがコラボした公式アニバーサリー新聞「グレニチ」の購入者を取材。特に印象的だったのは「親子3代で応援していて、山形からライブに来ました!」と話した3人組だ。 66歳のおばあちゃんに41歳のお母さん。そして12歳の息子。母を起点に祖母、息子も曲を聴くように。GLAYを通じて仲が深まり、3人で函館に聖地巡礼もしたそうだ。

東京ドーム公演を行ったGLAYのTERU

L’Arc~en~Cielのhyde(左)とGLAY

取材に恥ずかしがりながらも答えてくれた息子くんは、GLAYの話を振ると「曲が好きです。特に好きな曲…選べないです」と目を輝かせる。GLAYの音楽は、中学1年生の男の子をも魅了していた。
その他にも、GLAYをきっかけに仲良くなった職場同僚の30代男女や50代のママ友。20代カップルや学生時代の友人らとライブに参加するファンもいた。それぞれの人がさまざまな道を歩む中、その交差地点にGLAYがいた。

バンドの魅力は恋愛や青春など広く共感できるテーマを題材に、生涯を通じて一緒に歩める曲が多いことだと感じる。結婚式の定番曲「HOWEVER」や春に聴きたくなる「春を愛する人」、冬の雪のように静かに心に寄り添う「Winter,again」など。優しく、そして時に激しく。誰かの人生をそっと支えるような音楽をメンバーが届け続けて来たからこそ出会えた人、生まれた会話がある。ファン同士の人生が重なり合い、10年ぶりの東京ドーム公演につながった。

東京ドーム公演を行ったGLAYのHISASHI

東京ドーム公演を行ったGLAYのJIRO

東京ドーム公演を行ったGLAYのTAKURO

TERUはMCで「日々の積み重ねや皆さんの思いが重ならないと、このステージで演奏することも歌うこともできない」と感謝。「これを幸せっていうのね」と顔をほころばせる場面もあった。それはファンにとっても同じで、幸せな空間だったと感じる。ドームを揺らす演奏と、それに呼応するかのような大歓声を聞きながら、温かい気持ちになった。(小田切 葉月)

東京ドーム公演を行ったGLAY全景

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