SixTONES 森本慎太郎、演技の「最適な引き出し」得た!映画「正体」撮影現場で肌で感じたドラマ、舞台との違い
SixTONESの森本慎太郎が出演する映画「正体」(監督藤井道人)が29日に公開される。
初めての藤井組は、夢を持たない日雇い労働者役。死刑判決を受け逃亡中の鏑木(横浜流星)と出会い、信じることの大切さを学ぶ青年を静かに演じた。
同作に入る前、南海キャンディーズの山里亮太役を務めたドラマ「だが、情熱はある」の撮影があった。
現場では「動きを誇張して。もっともっとやってって、足す作業をしていたんです」
しかし、藤井監督の注文は真逆だった。
鼻の穴を膨らませる。目を見開くなど心情を表現しようと工夫動きは「大スクリーンだと、印象が強くなる。何もしないぐらいがいい」と指摘された。
「ドキュメンタリーを撮っている感じで、ナチュラルを目指してと言われて。引く作業は難しかったけれど、ドキュメンタリーと映画がつながっていることに気づけたことは学びになりました」
映画ではボソボソと話しても、音声マイクが拾ってくれるが、舞台で同じようにしても観客には伝わらない。
「ドラマ、映画、舞台の違いを肌で感じて、指摘されたことをすぐに実践する。スポンジ精神でいたことで、その時に最適な引き出しを持つことができるようになりました」と胸を張った。
撮影中、不安でいっぱいだった森本を側で支えたのは横浜だった。
カットがかかると、すぐに寄ってきてくれて『大丈夫。大丈夫』って肩をポンポンってたたいて励ましてくれた。監督のことも『今の良かったけど、もう1回って必ず言うけど気にしないで』って教えてくれて」
試行錯誤を重ねても、なかなか手応えを感じられず「完成した作品を見るのが怖かった」と目を伏せたが、試写会場でスタッフと作品を見終えた時は「自分の演技を、良かったと思えたんです。いつもは、『このシーンは、こうできたかも』とか1つくらいはあるんですけど、『正体』は第三者から『良かった!』と感想をもらえなくても、頑張れたって。初めて自分で自分を肯定できた」と自信を見せた。
映画のように、信じることの大切さを教えてくれたのは「SixTONESメンバー」と即答。
「10年前は、600人くらいの会場を埋めることができなくて、でも、ドームを埋められるようになろう!って励まし合った。個人の仕事も増えると良いねって、気づいたことはバンバン言い合って、高め合ってきました。グループに入る前は、辞めて教師になろうと思ったこともあったけど、人との出会いで夢は変化する。教師の夢も、今は違うことをしているけれど、60歳になった時に人に教えられるようになるかもしれないし。夢を持ち続けていたい」と未来を見つめた。
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