KinKi Kids 堂本光一 「Endless SHOCK」壮絶な24年の歴史に幕!感動のフィナーレであふれ出る熱い思い

KinKi Kidsの堂本光一主演の舞台「Endless SHOCK」が29日、東京・帝国劇場で24年間の歴史に幕を閉じた。全2128回を上演し、約370万人を動員するなど、日本の演劇史に名を刻んできた。光一は「思い残すことはありません。やり切りました」と晴れやかな笑顔で、人生の半分以上を共に過ごした作品に別れを告げた。

カーテンコールに臨む(左から)上田竜也、堂本光一、前田美波里(撮影・大城 有生希)

カーテンコールで「24年間も毎年この景色を見せていただけたこと、心から本当に感謝を申し上げたい」と万感のあいさつ。おなじみのくす玉で「光ちゃん お疲れさまでした!」と祝福された。前田美波里からは今年の上演回数にちなみ142本のバラの花束が手渡され、キャスト陣からもねぎらいの言葉がかけられた。「(作品を)思い続けていただければうれしい。24年間、本当にありがとうございました」と作品に別れを告げ、最後は両手を突き上げた。

前田美波里から花束を受け取った堂本光一(撮影・大城 有生希)

その後も観客の拍手が鳴りやまず幕前に登場。ライバル役のKAT―TUN上田竜也らに7回胴上げされた。100の映画館でライブビューイングが行われ、全国の約7万人が見守った。

光一は2000年、帝劇で当時史上最年少となる21歳で主演。殺陣や階段落ち、フライングなど多様な演出で観客を魅了し続けた。全日程即日完売が続いたことにも「これだけ愛されるものになると想像していませんでした」と感慨を語った。

カーテンコールに臨む堂本光一、前田美波里(撮影・大城 有生希)

作品テーマ「Show must go on(何があっても舞台を続けなければならない)」の言葉通り、コロナ下では感染対策を講じたスピンオフ「Endless SHOCK―Eternal―」を上演。未曽有の苦境の中でも進み続けた。約四半世紀の歩みは「全てを自分は経験させていただいた」と振り返った。

02年には初日公演前の最終通し稽古でじん帯を損傷するも、全公演で主演するなど舞台に立ち続けた。「今の世の中では誇らしげに言うのはおかしなことかもしれない」と前置きしつつ「自分の体調などで、一度もストップさせなかった」と胸を張った。突き進んでこられたエネルギーの源について「いろんな(人たちの)思いがあるのに自分のこと一つで幕を開けられないのは、自分の中ではあり得ないこと。強行突破だったけど、やれたことは幸せだった」と明かした。

カーテンコールで笑顔の堂本光一(撮影・大城 有生希)

今年、作品の終幕を突如発表。この日「帝劇が改装に入らなかったら来年もやらせていただきたいと思っていた」と告白したが、光一自身は歩み続ける。「エンタメを卒業するわけではない。皆さんに喜んでもらえるものを発信していかないといけない」と既に気持ちは前を向いている。

「SHOCK」についても「後継者、現れないですかね。自分が作ったものを表から見るのは夢。そうなるといいな」と“継承”を示唆。光一の夢はこれからも続いていく。

前田美波里から花束を受け取った堂本光一(撮影・大城 有生希)

【SHOCKの歩み】
▼2000年11月2日 「MILLENNIUM SHOCK」開幕。光一は当時21歳で帝劇史上最年少座長
▼01年12月 再演
▼02年6月4日 初日前の最終通し稽古で光一がじん帯を損傷したが全公演で主演
▼05年1月8日 光一が脚本・演出に参加した「Endless SHOCK」開幕
▼08年1月6日 上演500回達成
▼09年3月12日 上演626回。故森繁久弥さんの帝劇単独主演記録を23年ぶりに更新
▼10年 10周年記念公演として年間100公演を上演
▼12年1月 初の福岡・博多座公演を開催
▼13年3月21日 上演1000回を達成
▼9月 初の大阪・梅田芸術劇場公演を開催
▼14年10月26日 上演1208回。松本幸四郎(当時)「ラ・マンチャの男」の単独主演記録を超え、ミュージカル単独主演記録を更新
▼17年3月31日 通算上演1500回達成
▼19年 シリーズ最大の20人編成のオーケストラを設置し、演出変更
▼20年2月 光一が演出に就任
▼同28日 新型コロナの影響でこの日以降の公演が中止に
▼3月22日 インスタライブでパフォーマンスを生配信し、6万人強が視聴
▼7月 光一が菊田一夫演劇大賞受賞
▼9月 新型コロナ感染対策を講じたスピンオフ「Endless SHOCK―Eternal―」初上演。光一が作・構成・演出・主演
▼21年2月1日 映画「Endless SHOCK」が全国82の映画館で公開
▼22年9月 2年半ぶりに本編を上演。マスク着用でフライングを復活
▼24年1月 同年をもって作品の幕を閉じることを発表
▼5月9日 上演2018回を達成
▼11月29日 大千秋楽公演

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  • 前田美波里から花束を受け取った堂本光一(撮影・大城 有生希)
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  • カーテンコールで笑顔の堂本光一(撮影・大城 有生希)
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