中山優馬 舞台「あゝ同期の桜」ヘの主演に「運命かなと思って頑張りたい」

主演舞台「あゝ同期の桜」の取材会でPRする中山優馬

俳優の中山優馬が6日、大阪市内で主演舞台「あゝ同期の桜」の取材会に参加。「錦織さんの演出する舞台をやってみたいという思いがあった。戦後80年のタイミング、運命かなと思って頑張りたい」と決意を語った。

榎本滋民氏の原作で、これまで上演、ドラマ化されてきた名作。脚本が上田浩寛氏で、演出を錦織一清が務める。中山は学徒動員で特攻隊員として戦場へ赴いた最後の14期生で、東大を模した官立大で成績首席の諸木文晴役。「母親思いで愛国心に溢れる役どころ」と紹介した。

主演舞台「あゝ同期の桜」の取材会でPRする中山優馬

錦織は海軍予備学生15期生を自ら取材し、各地の資料館を巡って作品と出合い、後世に伝える強い信念を持って企画、演出、出演を担当した。その錦織が「10年前からこの役は中山にやらせたいと思っていた」と公言しており、ようやく相思相愛の思いが叶う。

中山は「錦織さんは歌、ダンスの技術も素晴らしいボクにとっての大スター」と尊敬する先輩の1人。5月に東京・靖国神社で今回の舞台の一部を披露。約5分演じた際に初めて演出家と演者として接した。

錦織の演出については、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大からも飲み席でエピソードを聞かされており「作品にある人間の行動原理の一番基礎の部分の意味、摂理などを現場で話していると聞いて、この方は信用できるし、そこで自分を表現したいと思った」という。一方で「何でもできる大スターだけど、実際は気のいいおっちゃんです」と笑わせた。

主演舞台「あゝ同期の桜」の取材会でPRする中山優馬

生と死の間で「お国のため、家族のため」に出兵する難しい役どころ。前日5日に、中山は鹿児島・鹿屋の鹿屋航空基地史料館を訪問。特攻隊員の遺書を読み、戦闘機にも触れてきた。「こんなに軽いのかと思った」と驚いた。「ファンタジーでなく、我々が住んでいる日本で起きた現実。誰もが知ってる現実をもう一度目の当たりにするのは衝撃的。見届けなければいけないところがある」と力説した。

中山は大阪市出身。今年1月末に19年間所属した「STARTO ENTERTAINMENT」を退所して独立した。戦争そのものを扱った題材は初めてで、7月26、27日に大阪IMPホールで計4公演、8月13~19日に東京・日本橋三越劇場で計12公演が上演される。スタートは地元・大阪。「地元での上演はうれしいですね」と今から楽しみにしている。

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