なぜ国分太一は“降板”に至ったのか!?本人も具体的理由を把握せず――会見で見せた戸惑いと謝罪

解散したTOKIOの国分太一が26日、代理人の菰田優弁護士とともに都内で会見を行った。6月20日に日本テレビが発表した人気バラエティー「ザ!鉄腕!DASH!!」からの降板について自身の言葉で説明。だが、注目の「なぜ降板に至ったのか」という核心部分は、最後まで霧の中に残されたままだった。

会見に出席した国分太一氏 (撮影・小田切 葉月)

会見の冒頭、国分は深々と頭を下げ謝罪した。その表情は沈痛そのもの。報道陣の前で語られたのは、降板を知らされた当日の混乱と、自分の手元に具体的な事実関係の提示がないまま処分が下されたという戸惑いだ。

国分側の説明によれば、6月18日に「制作局長とスタッフの交代のあいさつ」との説明で日テレ側に呼ばれたところ、弁護士2人、コンプライアンスの局員、執行役員らが同席。そこで突然コンプライアンスに関する事情聴取が始まり、以後の展開は想像外のものだったという。国分は「降板はまったく想像していなかった」と振り返り「かなり動揺していて、当時は記憶も定かでなかった。真っ白になってしまい、どうなるんだろうという気持ちで、ただただ申し訳ないというのが精一杯だった」と当時の衝撃を語った。また、聴取中にスマートフォンでやり取りの録音を試みたが弁護士に見つかり削除を求められ、手渡されたペンとメモも「手が震えて何も書けなかった」と述懐した。

もっとも重大なのは、降板に至った「具体的な事実」が国分本人に対して明示されていない点だ。国分は「答え合わせはできていない」と明かし、現時点で処分に該当する具体的な行為が何なのか、本人も知らされていないと説明した。報道では「パワハラ」「セクハラ」に該当する可能性が指摘されているが、国分自身はその詳細について把握できていないという。

一方で国分は弁護士から「ハラスメントに該当しうる行為ということは指摘された」と認め「とても反省している」と述べた。被害とされる側への謝罪については「直接的な謝罪が無理ならばどのような形で謝罪ができるのか」を協議しているとした上で「感情という部分をしっかりうかがいたい。不快な思いをさせていることに関しては誠意を持ってお詫びしなければいけない」と強調した。自身の立場についても「立場とその環境にあぐらをかいていた。時代のアップデートができていなかった」と反省の言葉を述べた。

会見に出席した国分太一氏(撮影・小田切 葉月)

降板の背景にある“何が問題だったのか”――それを明らかにする責任は、テレビ局側にもある。視聴者や関係者が納得するためには、当事者への説明と透明性が不可欠だ。今回の会見では国分が謝罪と反省の意を示した一方で、具体的な事実関係が示されないまま処分が決定された手続きの不透明さが浮き彫りになった。番組スタッフや共演者、視聴者ら多くの人に影響を与えたこの決定に対し「なぜ」を明確にすることが、今後の鍵となる。

会見の最後、国分は改めて関係者への謝意を述べ、「30年以上このようにいられたのは日本テレビのおかげ」とも語った。騒動の余波はまだ続きそうだ。真相解明と、被害とされる側への配慮、そして説明責任――それらがどのように果たされるのか、今後の動きに注目が集まる。(トピクル取材班)

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