SixTONES松村北斗 釜山で「秒速5センチメートル」公式上映に登壇「憧れるのをやめるのが難しかった」

SixTONESの松村北斗が22日、韓国の釜山国際映画祭で行われた主演映画「秒速5センチメートル」(監督奥山由之、10月10日公開)の公式上映イベントに登壇した。

釜山国際映画祭に登壇した松村北斗(左)と奥山由之監督

上映前には「チョヌン 松村北斗 イムニダ(僕は松村北斗です)」と韓国語であいさつ。「僕自身まだ映画の本編というものを一回しか見ていないので、今日皆さんと見るこの状況で2回目です。そしてこの大きなスクリーンでこんなにもたくさんの人と一緒に見るというのはきっと人生で唯一の日になると思います。今日は素晴らしい映画体験を一緒に迎えましょう」と呼びかけ、「チンチャ カムサハムニダ(本当にありがとうございます)」と再び韓国語で感謝を伝えた。

映画「秒速5センチメートル」 ©2025「秒速5センチメートル」製作委員会

そして、奥山監督とともに約3800人の観客と一緒に上映を見守った。エンドロールが始まると、会場は盛大な拍手に包まれた。エンドロールが終わると、松村と奥山監督は固い握手を交わし、熱いハグ。何度も観客ににお辞儀をし、手を振り、感謝を伝えた。

上映前後に行われた質疑応答はこちら

――出演した経緯は?

「元々僕は『秒速5センチメートル』という原作アニメーションのファンだったというのがまず一つの理由で。そして、ご存じの方もいると思うんですけど、新海誠監督の『すずめの戸締まり』という作品で、僕が椅子の役をやったんですね。あ、改めまして、椅子です。そこで新海さんとの信頼関係があったというのも理由の一つ。でもこの二つだけではチャレンジするにはあまりにもハードルが高くて、難しい作品、そして役柄でした。しかし、奥山監督と会話をする機会があって、そこで奥山さんが既に始めている実写版『秒速5センチメートル』というプロジェクトや熱意などを聞いていくと、僕ひとりが不安に思っていたとしても、そんなことは関係ないぐらい、ものすごいセンスと熱量で準備されていて。この方がリーダーになって進んでいく作品に乗っからないほど人生で惜しいことはないと、その場で強く思いました。もちろん、この役に挑戦したいという気持ちがほぼ決まってからお会いしたのですが、“今すぐ早く撮りましょう”と言いたくなるぐらいの説得力をいただいて、それが最終的にこの作品に飛び込むことを決めさせてくれた出来事でした

――主人公の遠野貴樹を演じるうえで大事にしていたことは?

「今回特に難しかったのは、自分が原作の大ファンであり、遠野貴樹というキャラクターやこの物語の世界に憧れていたので、この強い憧れから生まれるドキドキのまま飛び込むと、この世界を楽しむ自分になってしまって、生きることの難しさに苦しむ主人公とはかけ離れてしまうということでした。憧れるということを一切やめて、離れたところで遠野貴樹という人物を見つめ直すことがすごく難しかったです。そして、もう一つ。今回、遠野貴樹という人物を、僕と青木柚くん、上田悠斗くんと、3人で1つの役を演じています。これがとても難しく思っていたのですが、僕よりも早くに撮影をしていた彼らのパートの映像を見たら、本当に素晴らしい俳優たちでした。彼らが役としての軸をぶらさずに持っていて、それを引き継いだことで、3人で1つの役を演じるということが難しいことではなくなり、とても頼もしくて、役として肉厚になるきっかけになりました。この2人がとにかく素晴らしかったということを、改めてこの会場の皆さんに伝えたいと思います。きっと上映が終わった後に、青木柚、上田悠斗、他の出演者についても、きっと名前を調べることになると思います」

――これから一緒に上映を見守る観客へ向けて。

「この作品は人物もすごく大事ですが、本当にきれいな景色がたくさん出てくる映画です。この迫力のある大きなスクリーンと、そして空と風を感じながら最高の映画体験を一緒にしましょう。今日は、ありがとうございました」

――上映後の感想。

「今は放心状態です。本当にあれだけのお客さんと一緒に作品を観たことで、自分も一観客として初めてあの作品を見られたような感覚があって。一体感というか、みんなでぐーっとあの作品の世界に集中して入っていく感じをすごく肌身で感じました。本当に貴重な経験をさせてもらえました。本当に素晴らしい作品になったなというのを実感しています」

この記事のフォト(2枚)

  • 釜山国際映画祭に登壇した松村北斗(左)と奥山由之監督
  • 映画「秒速5センチメートル」

関連記事

お気に入り記事一覧

お気に入りがありません。

プレゼント