THE SUPER FRUIT 松本勇輝<インタビュー(3)>オーディションでは「“終わった”と思いました」

あこがれのミニー・マウスと同じ「リボン」をヘアアレンジに加えたTDCのステージ

ユニバーサルミュージックから今夏、メジャーデビューするTHE SUPER FRUIT(スパフル)。トピクルでは、7人の魅力をたっぷり伝えるべく、毎月1人を取り上げ4週に渡ってインタビューを配信する。7月は「ウキウキゆうき!ワクワクゆうき!ドキドキゆうき!ピチピチゆうき!1、2、3歩歩けば頭は真っ白!抜けてるなんて言わせない!つば男直送天然製菓!!」のあいさつでおなじみの、ピーチカラー・松本勇輝。インタビューその(3)です。

TDCに向けて、47都道府県をめぐったフリーライブのステージ

第2週目は、今につながるオーディションについて、研修生時代を経て2021年10月に迎えたスパフルの結成。そしてこれまで、1番成長したと思うことなどを聞いていきます。

――その(1)では、現在所属する事務所の方に会って、1週間後に行われた、第2次審査への参加を決めたところまでをお話しいただきました。

「学校の授業で必須だったので、ダンスはやっていたんです。BIGBANGとか、あとはTWICEを踊ったりして。第2次審査では、事務所の先輩の『CUBERS』の『インターフェース・ウィンターベル』という曲が課題曲でした。学校でのダンスの評価は『B』だったので、心配で家の前で練習しました。おじいちゃんが動画を録ってくれたり、助けてくれました」

――オーディションのことを覚えていますか?

「はい。1次審査から始めた人は、フォーメーションの動きもしていたんですけど、僕はフォーメーションダンスはせずに、歌だけ歌いました。歌とは別にYOASOBIの『夜に駆ける』とか2曲を踊りました。歌はうまくできたんですけど、ダンスはフリが飛んでしまって。『終わった』と思いました。でもそこで『もう一度やらせてください』ってお願いしたんです。スタッフの方はビックリしていたけど、『いいよ』って言ってくださって。2回目は完璧にできました」

「ミニーの気分で立った」という2024年のツアーの1場面

――頑張りましたね。

「やってきたことを見せたいと思ったんです。スタッフの方には『ミスして、もう一回やりたい!という人はいなかったよ。言えるのすごいね』って言っていただいて、その姿勢を見てくれました。合格の知らせは電話だったんですけど、本当にうれしかったです」

――そして、スパフルになるメンバーと出会うんですね。

「次に集まったのは事務所で、そこには(星野)晴海と僕、(小田)惟真と、僕たちの2日後にあったオーディションで受かった(堀内)結流がいました。この4人は先にデビューに向けて下準備をする“デビュー組”と言われていました」

――デビュー前はどんな思いでレッスンに取り組んでいましたか?

「僕はダンスの覚えが悪くて、いまも悪いんですけど。可動域も狭いのでダンスは難しいなって必死で、晴海と惟真に教えてもらっていました。当時は、ダンスの時に手の動きがうまくいかなくて、それを短所に思っていたんです。だから週3でダンスレッスンに行って、ボイストレーニングも受けていたので最終オーディションは自信を持ってできました」

――最終オーディションは、2021年7月24日に恵比寿で行われた、CUBERSと、祭nine.の対バンイベントですね。オープニングアクトが最後の審査でした。

「目の前にある目標に向かって、がむしゃらに取り組むこと。できてもできなくても、一つのことを決めたら、全力でやるという気持ちでやり切ることができました。AとB、2チームに分かれてやったんですけど、片方のチームに(阿部)隼大とてる(田倉暉久)、(鈴木)志音がいたんです。隼大は本番前に『ここはこうしたら良いよ』ってアドバイスしてくださって、『すてきなお兄さんだな』って思っていたら、僕の1個上と後から知って驚きました」

「チグハグ」で2022年にデビュー。笑顔が初々しい

――スパフルのメンバーに決まった時はどんな気持ちでしたか。

「ビックリしました。志音とはチームが違ったけど、早い段階から仲良くしていて、てるともTikTokで『おふざけ男子部』というチームで一緒にやっていたので、肌なじみがいい人とできることがうれしいなと思いました。僕はミニーちゃんが大好きなんですけど、メンカラ(メンバーカラー)がミニーちゃんのドレスの色と同じピーチカラーと言われた時は、ピーチへの使命を感じました!」

――松本さんはディスニー好きですもんね。

「はい。インディー・ジョーンズ(東京ディズニーシー内にあるアトラクション『インディ・ジョーンズ(R)・アドベンチャー: クリスタルスカルの魔宮』)のキャストになりたいと思っていた時もありました。お母さんがディズニーが好きで、幼稚園くらいから『ディズニー・チャンネル』を見ていました。中でも『ミッキーマウス クラブハウス』という番組が好きで、ミニー・マウスが大好きになりました。ずっとミニーちゃんのお人形を抱きしめている子どもでした」

――ミニーちゃんのどんなところに魅了されたのでしょうか。

「彼女は自分に自信があるんです。でも他の人も立ててくれる余裕もあって。僕にとっては、かわいいの最高峰にいるのがミニーちゃん。マドンナ感があるところも大好きです。2024年のブルフルツアー(『THE SUPER FRUIT 2nd ONEMAN TOUR -Blue Fruits Tour 2024-』)の衣装に水色のリボンが付いていたんですけど(ブルゾンの袖部分)、メンカラのピンクとブルーが合わさっていて、僕はミニーの気分でステージに立ちました。(東京ディズニーランド内にある)トゥーンタウンに『ミニーのスタイルスタジオ』ができたんですけど、おしゃれをしたミニーと一緒に写真を撮れるので、年内に行けたらいいなと思っています」

――話を戻して、結成後、2022年4月にはCDデビューに向けて合宿が行われました。期間中には夢に近づくために成し遂げる目標を「夢への階段」として考えられたと聞きました。

「はい。なりたい自分になるために、足りないことが明確に分かったので、アイドルとして成長していく自分がいま、できないことを書きました。あとはやってみたいこと、やりたいこと。ゆっくりでも後退しないように。将来見返した時に、できていたなって気がつけるようにって思いながら考えました。まだまだ達成できていないことがあります」

――達成できたことはどんなことでしたか。

「1本のライブにつき、一つ目標を立てていて、いまはそれをできるようになりました。昔はやってきたことをお届けするだけでしたが、いまはもう少し視野が広くなりました」

――22年8月に「チグハグ」でデビューしてから、これまで。どのような時に「成長したな」と感じましたか。

「昨年11月に東京ドームシティホール(TDCホール)で行ったライブに向けて、夏から『全国47都道府県フリーライブ ―Road to TOKYO DOME CITY HALL―』を行ったのですが、そこで成長を感じました。7人そろわない会場では、急きょ立ち位置が変わったり、MCは行った場所に合わせて変えたり。1日2公演やった日もあって、歌だけを届けようじゃなくて、臨機応変にその場で起きたことに対応しながらやれたことは自信になりました。TDCのライブもそうでしたが、7人のメンバーで新しいことに挑戦できることはうれしいですし、それがスパフルで活動する魅力だなって思っています」

星野晴海がTHE SUPER FRUITのロゴをもとに、昨年11月にTDCで販売した特別新聞用に描いた”スパニチ”のロゴ

◇THE SUPER FRUIT(ザ・スーパー・フルーツ)小田惟真、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音、阿部隼大の7人組。2021年10月1日から12月31日までの、プレ始動期間を経て、2022年8月31日に「チグハグ」でデビュー。楽曲はTikTok流行語大賞を受賞するなど大ヒットした。2025年9月2日に、ユニバーサルミュージックからシングル「まにまに」でメジャーデビューする。

◇松本勇輝(まつもと・ゆうき)2003年(平15)12月10日生まれ、千葉県出身。趣味は服選びをすること。特技は初めての人とでも仲良くなれること。メンバーカラーはピーチカラー。

この記事のフォト(5枚)

  • あこがれのミニー・マウスと同じ「リボン」をヘアアレンジに加えたTDCのステージ
  • TDCに向けて、47都道府県をめぐったフリーライブのステージ
  • 「ミニーの気分で立った」という2024年のツアーの1場面
  • 「チグハグ」で2022年にデビュー。笑顔が初々しい
  • 星野晴海がTHE SUPER FRUITのロゴをもとに、昨年11月にTDCで販売した特別新聞用に描いた"スパニチ"のロゴ

関連記事

お気に入り記事一覧

お気に入りがありません。

プレゼント