元超新星ユン・ソンモ「印象的だった『カット!』」秋の国際短編映画祭①

「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2023 秋の国際短編映画祭」韓国ショートフィルム特集プログラム が20日東京都写真美術館にて行われた。元超新星のユン・ソンモがスペシャルゲストとして登壇し、韓国映画や自身の活動について語った。

「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2023 秋の国際短編映画祭」に、元超新星のユン・ソンモがスペシャルゲストとして登壇。上映作品になどについて熱弁を振るった

この日上映されたのはサスペンスの「秘密にしよう」、コメディ映画「マルソック」、ホラージャンルの「カット!」、歌手兼俳優のソ・イングク監督作「TRAP by SEO IN GUK」、そして急遽特別上映が決まった東方神起ユンホのミュージックショートフィルム「NEXUS」の5本。

――本日上映された韓国プログラムで印象に残った作品は?

ユン・ソンモ「友達や先輩も出演していたし、全て印象に残ってるんですけど、内容としては『カット!』が一番印象的でした」

「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2023 秋の国際短編映画祭」にスペシャルゲストとして登壇した元超新星のユン・ソンモ(右)

――撮影現場をモチーフにした作品でしたよね。

ソンモ「男性主人公がタバコを吸うとき、扉を開けると雨が降ってましたよね。それで、扉を閉めると雨が止む。扉を隔てて世界が完全に分かれてるんですよね。演出がすごく細かいなと思いました。あとスタッフさんたちの現場での過ごし方がリアルでした(笑い)。今みたいに僕が舞台の上に立ってる裏でスタッフさんたちは携帯を触ったりゲームをしている時があるんです(笑い)。そういう部分を細かく再現してたので集中して見られましたね」

――ちょっと怖い作品でしたよね。あの金槌で叩く音が生々しいというか。

ソンモ「お金をかけなくてもあそこまで表現ができるのはすごいと思います」

――短編作品は時間もお金もないから。

ソンモ「ひとつの場所で完結させますよね。下積み中の俳優さんが多く出演してるので、スタッフとして参加して監督にアピールすることも結構あります」

――「マルソック」というドタバタコメディ作品もありましたが、コメディはお好きですか?

ソンモ「僕の好みではないです(笑い)」

――映画祭側としては韓国のコメディー作はありがたいです。なぜか日本の作品にはこういうタイプが少ないので。

ソンモ「あまり衝撃的じゃないジャンルの映画は日本でも韓国でも、あまりチケットが売れないんです!本当です(笑い)。だから韓国でもコメディーや恋愛モノで観客動員数が100万人を超えたら大成功と言えます。でもアクションやスリラーはその基準が1000万人です。だからこれからはコメディーなどのジャンルにも頑張ってもらいたいですね」

――ソ・イングクさんの「TRAP by SEO IN GUK」と、東方神起ユンホさんの出演作「NEXUS」はミュージックビデオのようで、どちらも夢と現実が交差してるような作品でしたね。

ソンモ「僕も自分はいろんな人になれて、この服も着てあの服も着て、でも何が本当の自分なのかという感覚に覚えがあります。『TRAP by SEO IN GUK』の冒頭5分を見て、“イングク自身を表現したいんだな”と感じました。最後に“I am SEO IN GUK”とテロップが出てきたので、十分伝わったよと思いました。ユンホさんはもともとダンスがとても上手な方ですが、「NEXUS」では船の上で演技をしながら踊ってましたよね。その表情が素晴らしくて。どちらもできる人というのはあんまりいないと思います」

――13分の作品でしたけど、相当お金がかかってましたね(笑い)。

ソンモ「さっき話に出た『マルソック』と比べると制作費は20~30倍以上違うと思います。エンドロールが何分になるかで制作費の差がわかります(笑い)」

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