【ききみみ】NEXZ 新曲「Ride the Vibe」 明るい清涼感+躍動感と同居する…不思議な中毒性
5月20日に「Ride the Vibe」でグローバルデビューを果たしたNEXZ(ネクスジ)は、トモヤ、ユウ、ハル、ソ ゴン、セイタ、ヒュイ、ユウキによる7人組グループ。「Ride…」は、NEXZ特有の雰囲気(Vibe)が詰め込まれた明るい清涼感のある曲だ。「惹かれるまま、僕と一緒にこのヴァイブスに乗ってみよう」というメッセージが込められている。リリースするなり韓国のHANTEOチャートでデイリー1位を記録。ミュージックビデオは公開3日でYouTube再生回数1000万回を達成し、2130万回(2日18時現在)を超える人気ぶりだ。
初めてのときめきやワクワク感など、揺れ動く感情が込められた歌詞を表現するように、ゆらゆらと腕を動かしたり、せわしないステップなど、気持ちのアップダウンが伝わる振り付けが特徴。ダンス未経験者から見ても「体幹がしっかりしているのだろうな」と想像がつくパフォーマンスを実現していた。全員が高いダンススキルを持っていると定評があるが、特にトモヤがセンターに躍り出てくるときの躍動感は見ていて最高に気持ちがいい。
作曲、編曲を手がけたチョン・ホヒョン(e.one)は、オーディション番組や人気アイドルへの楽曲提供も多いことから、アイドル好きの間では有名な作曲家だ。クレジットを見て歓喜したファンも多いことだろう。メロディーラインの心地良さやキャッチーさは彼の得意とするところだが、「Ride…」は、ヒップホップならではのベース音を響かせながらも、サビを中心に広がっていく軽やかさが不思議な中毒性を生んでいる。背景で繰り返される、古いアナログ盤から聞こえてくるような鍵盤の音やスクラッチ音など、細かい音を拾っていくととても面白い。多彩な音で曲の世界観を広げていることがわかる。
NEXZは「M COUNTDOWN」をはじめ、韓国各局の音楽番組に出演し、生歌とダンスの実力を世界中に知らしめた。YouTubeにアップされている中には、パフォーマンス中の激しいステップ音まで拾った高音質の動画もあり、現場での気迫を感じられた。30日に埼玉・ベルーナドームで開催予定の「2024 Show! Music Core in JAPAN」に出演が決まっており、貴重な日本でのステージに注目が集まっている。(河野 利枝)
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