SixTONES 一問一答ほぼ全文②
- 会場を盛り上げる(左から)森本慎太郎、松村北斗、ジェシー、京本大我、田中樹、髙地優吾
SixTONESが初の東京ドーム公演を行った。結成から8年で実現した夢の大舞台。メンバー6人に過去、現在、未来への思いを約30分にわたって聞いた。
――正式にグループが結成されたのは2015年ですが、2012年の日本テレビドラマ「私立バカレア高校」から10年以上6人でやってきた。この6人のまま東京ドームにたどり着いた喜びは?
ジェシー「12年にAKB48さんとジャニーズJr.でやろうとなってたまたま集められた6人が変わらずにいる。(ドラマ終了後に)バラバラになった時に、本当にみんなが(ジャニーズを)やめる気でいた中で、個人的に僕が“(一緒にやるのは)こいつらだな、こいつらとやりたいな”というところから(ジャニー喜多川さんにかけあって、グループへの一歩が)始まった。あの時は唯一甘えましたね、ジャニーさんに。こういう(ドーム公演の)形になって、本当は見ていただきたかったけど、たぶん上で見てくれると思う。どんどん年を取ったりいろいろな公演、いろいろな会場で同じ曲を歌うとより歌詞も入ってくるし、時代が経つともっとSixTONES良くなるなと思っている。パフォーマンス途中にそれぞれの顔見るとうるっとくる部分もあるんですが、これがいつまでも続いて、みんなで年取ったらいいな」
京本大我「6人でドラマやらせていただいてからちょっとしてバラバラになって、またこの6人になったのは、今ジェシーが言ったように直談判に近かった。自分たちで言い出したゆえにその時は、“これやりたい、あれやりたい”って言っても、実現してくださるスタッフさんとかチームがなかった。自分たちでお手製で小道具をつくったり、手作り感あるライブからスタートしてずっとやってきた。気付いたら“SixTONESいいね”とか“SixTONESの曲かっこいいね”って言ってくださる味方が増えた。このツアー中も僕たちが提案した突拍子もないアイデアとかを全然計算もついてないのに、実現しようとしてくださるスタッフさんがいる。そういう状況は結成当時では考えられない。本当にスタッフさん、もちろんファンの方も含めて、僕たちがやることに反応してくださる人たちがいるのは本当に感謝。そういう気持ちでこの公演をやりたい。しっかりファンの皆さんとスタッフさんへの感謝を込めて(ステージに)立ちたい」
松村北斗「ジャニーズJr.時代の曲もばんばん歌っている。振り返ると節目と言われるような何かの分岐点になることがいっぱいあったけど、その瞬間瞬間に自分たちは気付かないものだなと思う。12年からずっと地続きでつながったグループだなと今回のツアーも感じた。だからいろいろ成長したり変わっていく中で、言葉にしがたい変わらないもの、関係性だったり。点じゃなくてずっと線で続いて、いつまでも伸びていくようなグループでありたい」
高地優吾「12年にバカレアで集められた6人から始まって、1回バラバラになって、そこからまたこの6人が集まる。さっき大我が言っていたように、直談判に近い形からスタートした。最初に(東京・有楽町の)シアタークリエでライブをやらせてもらった時に、当日券で“お客さんが全然並んでくれないね”とか“自分たちでこんなこと(直談判)言ったけど、本当に大丈夫なのかな”とか不安もすごいあった。でも、なんか分からないけど、この6人でいるとすごい自信が持てる。“この6人なら大丈夫だろうな”という根拠のない自信が6人にあった。その思いをずっと持ったままやってきた。何がこの6人は得意なのかと言われたらその当時は分からなかったけど、見えない自信がすごいあって、見えない自信を持っていたらここまでたどり着けたという感じ。もちろんSixTONES組んでからも何人かはもうだめなんじゃないかって言って諦めようとか挫折しようとしたこともあったけど、でもみんなでこの6人なら大丈夫だって、どこか心がつながっていた。うれしいことにデビューさせてもらって、アリーナツアーもやらせてもらって、今ドームに立たせてもらえる。本当にこのわがままな6人をうまくまとめてくれたスタッフさんに感謝ですし、誰も心が折れなかったというのがすごい大きいのかなと思います。自分自身も何回も芸能界から退こうかなと思う時もあったけど、ジェシーが“大丈夫だよ”って言ってくれるその一言にすごく救われることがあった。これから何年経っても、メンバー間もいろいろろあるかもしれないけど、その見えない自信(の源)というのはまだみんな分かっていないと思う。そこは常に追い続けて頑張っていけたらいいかなと思います」
森本慎太郎「高地も言ってましたけど、600人ぐらいのキャパシティーのシアタークリエから約100倍近い5万人ぐらいのキャパ。相当スケールがでかくなった。バカレアやっていた時のSixTONESって“6人だったら絶対大丈夫っしょ”って思っていたけど、高校生だったっていうのもありますし、その先の未来ってあくまで妄想であって、ちゃんとそこまでいけるか分かっていなかったんですよね。それがSixTONESってグループになって、ちゃんと自分たちがどんどんスキルアップしていって、いろんな人たちから“SixTONESかっこいいね”って言われるようになってきて、やっとここまできた。ジェシーも言ってましたけど、辞めようとしていた人たちもいたぐらいですから、ここまで頑張ってきたなって思いもありますし、うれしさももちろんある、この先も想像つかないこともあるんじゃないかなっていう、先の楽しみもあります。ドームに立ったことによって、すごく6人の活動の将来が楽しみになってきた」
田中樹「うーん、なんでしょう。たどり着いたことへの感動みたいなのが、僕個人としてはそんなにないぐらい、あの時のままなんですよね。例えば東京ドームに立つために何をしましたか?と言われても何をしてきたのかわからないですし、何を今後すれば良いですか?と言われても何をすれば良いかわからない。でも、2012年のあのときからずっと楽しいんですよね。それを支えてくれる人が増えたっていうのが、いまは不思議な感覚。なんか感動ってことじゃなく、これだけ大勢の人が予定を合わせてくれて、それに合わせて何百人のスタッフさんが準備してくれているんだ、って考えるとすごく不思議でしょうがない。いまだに自分たちがドームに立つって、立ちたくても立てないアーティストがたくさんいる中で、(東京ドームで公演をする)1つのグループになれたという自信もいまいち沸いていない。人の友達みたいなメンバーとやってきたら、ドームにいた。今もずっとなんか不思議です。今の状況が」
(つづく)
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