w-inds. 香港で5年ぶりに公演 熱烈歓迎ファンの前で21曲熱唱「知我咩料啦」
男性2人組ユニット「wーinds.」が2日夜、香港・KITECスターホールで5年ぶりの公演を行った。中華圏の音楽アワード30冠中25冠を香港で獲得するなど絶大な人気を誇る2人の再上陸を、現地のファンは熱烈歓迎。負けじと橘慶太も香港の流行語「知我咩料啦?(俺の才能知ってるだろ?)」とあおり、集まった2500人を魅了。最新曲「Run」など全21曲を歌唱した。
煙の中に2つのシルエットが浮かぶ。ただそれだけで、耳をつんざく大絶叫が会場に響いた。イメージカラーの青がペンライトにともされ、光の海となって激しく波打つ。橘慶太の甘い歌声に酔いしれ、千葉涼平のブレイクダンスに沸く。2018年12月以来、新型コロナ禍を乗り越えての再会を喜ぶのは2人も同じ。「好耐無見(久しぶり)!」と広東語であいさつ。千葉に「熱量とパワーが半端ない」と満面の笑みがこぼれた。
まさにスターだった。空港には200人の出待ちファンが殺到。その足で「東方日報」など香港の主要メディア5社からインタビューを受けた。街を歩けばすれ違った人々は驚き、その目に焼き付けようと行列ができた。これまで音楽アワード25冠獲得の他、海外単独公演としてグループ最多の11公演目を今回開催。香港は14~18年のツアーでは、毎年ファイナルを飾ってきた場所だ。橘は「寂しい思いをさせてしまったけど、それでも迎え入れてくれるなんて本当にうれしい」と喜んだ。
デビューした2000年代、中華圏では日本の大衆文化に対する規制が緩和され、J―POPが流行。w―inds.のパフォーマンスも現地で評判になり、香港はもちろん台湾、韓国、タイなどアジア全域に進出した。以降の定期的なライブ活動も実を結び、今や1000人以上が参加する私設ファンクラブも存在。20年来のファンも多い。千葉は「離れている国でも、皆に会えることが素敵。長く活動している意味がある」と語った。
約2時間歌い踊り、ファンを熱狂させた2人。橘は、自らの才能を誇示する意味の流行語「知我咩料啦(チーウォーメーリューラ)?」を口にしたが、そんな挑戦的な言葉にも2人の才能に心奪われた長年のファンから声援が飛んだ。アンコールの最後、2人が「We are w―inds.!また会いましょう」と呼び掛けて舞台は暗転。会場に照明がともり、終演が確定的となっても、名残を惜しむアンコールの叫び声は約12分間響き続けた。
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