【トピクルオリジナルインタビュー】ボイメンの最年少コンビ、平松賢人と吉原雅斗② 直筆サイン入りプレゼントも!
BOYS AND MEN(ボイメン)の最年少コンビ、平松賢人と吉原雅斗が7月9日にそれぞれソロでシングルを発売する。平松は2枚目となる「ア・ヤ・シ・イ・ネ」、吉原は1枚目となる「モノローグ」。トピクルは2人を直撃取材。その(2)は曲の紹介や2人の関係性に迫ります。
――具体的な曲紹介をお願いします。
平松「『ア・ヤ・シ・イ・ネ』は女性の気持ちになって歌を歌っているんですけれども、すごく難しいんです。そもそも男っていうところから違ったりとか、そんな経験したことないよねって歌詞ばっかたくさん出てくるんです。レコーディングする時も、“これはどういった状況なんですか”って状態で、ディレクションの先生に1つ1つ聞きながら、話し合いながらレコーディングしました」
――戸惑いがあったんですね。
平松「“なんで急にそんな優しくしてくるんですか? 裏はないですか? あれ、隣を歩いてるその女性はどういう関係の人ですか?”みたいな歌詞の内容になってて、心の中でちょっとモヤッとしてくるんですよね。でも、最終的に“やっぱりその人を愛してしまった”ってところに帰ってくる。もう離れられないんですよねっていう。嫌なことはたくさん見てしまった、嫌な気持ちにもなったんですけれども、愛してしまったが故に、もうあなたから離れることはできないんですっていう」
――ボイメンでは男らしい歌が多いので、対極ですね。
平松「本当ですよ!“汗臭い、泥臭い!漢!”みたいな曲ばっか歌ってきましたから。今回は急に女性の気持ちを歌った曲、しかも女性の気持ちをただ歌ったというよりも、結構ドロドロした感じなので、それはそれは難しかったですね」
――振り付けも苦労されてると聞きました。
平松「男として踊った方がいいのか、女性として踊った方がいいのかみたいな部分がちょっと難しすぎて…」
――どう仕上げていっていますか?
平松「これが今の時代にフィットしてるんですかね。強い女性として踊っているんですが、その中にも女性らしい一面があったりします。落ちサビでは、花魁(おいらん)の方が道を歩く時の、高げたを履いてゆっくり歩くシーンを再現してみたりとか。“あなたは素直じゃないし良くない一面もあるけど、あなたのことを好きになってしまいました”ってところは、やっぱ日本人らしさみたいなところもあるので、和の踊りを意識してます」
――難しさはある?
平松「それが難しくて、足を伸ばしちゃいけないんです。足をずっと曲げた状態じゃないと着物が引っかかるらしくて。着物で歩いたことがないんで、僕。メンバーの本田剛文が日本舞踊をやってるので、彼にもちょっとアドバイスを聞きながら、仕上げていきますっていう感じですね」
――吉原さんから見て「ア・ヤ・シ・イ・ネ」はどんな曲?
吉原「1曲目に出した『灼熱ロマンス』の良いところ、妖艶でちょっとギラついた昭和の熱さみたいなところはしっかり残しつつ、よりノリやすいというか、サビのキャッチーな部分があります。そもそも『灼熱ロマンス』はもう無敵の1曲になってるんですよね、今」
――無敵とは?
吉原「かつて名をはせた方々はたくさんいると思うんですけど、今は歌って踊って情熱的な歌謡曲を歌う人はちょっと空いてるポジションだと思うんですよ。やっぱ日本人のDNAに刻まれてるんですかね?みんな初見でもすごく楽しそうなんですよ。だから『ア・ヤ・シ・イ・ネ』も、日本人のDNAをしっかり刺激してくれる曲に育つんじゃないかと思いますね。バズったってなんらおかしくない。ケンちゃんの歌声がすごく曲に合って、親和性が高い声だとも思うんです。いい曲ですね」
――自分の「モノローグ」については?
吉原「ボイメンじゃ歌わない、ガッツリとしたバラードのラブソングになりました。僕もちょっとですけど詩を書いたりするので、作詞にもちょっと入らせて頂きました。あまりボイメンではやってこなかった、ちょっと大人の生々しい、だけどちょっとはかなくも美しいラブソングを歌わせていただいております。MV(ミュージックビデオ)は平松くんが監督とカメラマンです」
平松「はい!めっちゃいい曲なんで、世の中に発信したいと思って!」
――撮影する立場としてどうでしたか?
平松「想像する吉原雅斗と違う歌い方する部分もあって、“そんな一面もあったの”って思わされたのが『モノローグ』だった」
――想像していたのはどんな感じ?
平松「もっとパワフル全開だと思ってました。いいエンジン積んでるので、それをフルで見せつけてくるかと思いきや、そうじゃなく、ちょっと今流行りの優しい、はかない歌い方をしてたんですよ。“そんなんできたの?”っていう。確かにグループでそういう感じで歌ってたら、全く声が届かないんですよね。だから普段はそんな歌い方をしないんですけど、1人になった時だからこその歌い方ですかね」
――ソロならではですね。
平松「やっぱグループの中で落ちサビを(自分と)どっちが歌うかを意識したりする中で、“自分の強みはこういう歌い方だよね”って伸ばしてきた部分がお互いあると思うんです。ライバルだったからこそ、自分のカラーを互いに突き詰めてて、その吉原の“うまみ”がすごく出てるのがこの『モノローグ』なんですよね。やっぱこの歌詞を歌えるのも雅斗しかいないだろうなとも思います。すごくはかない世界観なんですが、どこか明るいすごい楽しかった思い出があるからこそ、よりはかない思い出になっていく感じです」
――表題曲は「Last Forever」になりますね。
吉原「これはこれで逆にパワフルな部分が結構出ます。はかない部分ははかなくって、結構強弱が強い。ちょっと洋楽っぽい一面もある曲かもしれないですね」
――お互いライバルだからこその、それぞれの強みが形成されてきたんですね。
平松「(歌謡ポップスの)僕はほぼ郷ひろみさんですね」
(2人笑う)
吉原「(平松は)固くて強くて明るい歌声。僕は優しくて広くてちょっと深い歌声みたいな。2人とも音色がもう全然違うところをそれぞれ強化してきたって感じですかね」
平松「(吉原は)毛穴から染みるタイプです。浸透圧です。一方、僕は刺さります。ちょっとチクチクします。この表現正しいのかな?(笑い)」
――先にCDを出された平松さんから先輩として吉原さんにアドバイスなどありますか?
吉原「ものによっては手出るよ」
平松「手出る!?怖っ!(笑い)」
吉原「あります?」
平松「CDがあって良かったなって思うことがあります。それは、いろんな現場に行ったりする時に名刺代わりになるんです!」
吉原「なるほどね!」
平松「そうなんです。配って(相手が)聞くかどうかって実際わかんないんですが、やっぱアーティストさんって絶対にCD配るんですよ。“配信しかなくて”って言うと、CDを渡しても聞かないのに、もう配信ってもっと聞かないんですよ(笑い)。でもCDあれば、“じゃあ1回開けてみようか”とかあるかもしれないし、曲の雰囲気はジャケットから分かるじゃないですか。帰りの車で“じゃあ1回入れてみようかな”ってなる可能性もあるじゃないですか」
吉原「確かに」
平松「つまり、渡せる、記憶に残せる。ちょっと邪魔になるけど、持っていくといいですよね」
吉原「配りに行きます。ばらまきます、名刺代わりは確かに強いですね」
平松「あと、いつもお世話になってるお店の人とかは“CD持ってきてよ”って言ってくれてて、ようやく自分の歌を聞いてもらえますね」
吉原「それいいよね」
平松「これがCDあって良かったって1番思ったことかも。あと、おじいちゃん、おばあちゃんはめっちゃ喜んでくれます。CDが出ることのすごさに今の世代の人よりも重きを置いてくれてますからね」
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