中山優馬「育ててもらった」「先輩方の楽屋に憧れて…」 関西ジュニア時代から世話になった“箱”との別れを惜しむ

出席した中山優馬(撮影・松尾 知香)
俳優の中山優馬が24日、都内で松竹創業百三十周年舞台「スイートホーム ビターホーム」(12月6~14日、大阪松竹座)の取材会を行った。
同作はドラマ「相棒」などの脚本を手がけた藤井清美氏によるお仕事コメディーシリーズ第3弾。中山演じる努力(ぬりき)が働くハウスメーカーで起こった欠陥住宅の課題を中心に、日々の生活の中で見失いがちな「信頼」とは何かを描く。

老朽化に伴い来年5月で閉館する松竹座のさよなら公演の一環としても上演予定。関西ジュニア時代から同劇場の公演に出演していた中山は「夏と冬は毎年コンサートをさせていただいて。松竹座に育ててもらった」と感謝。当時は小さな楽屋からスタートし、「先輩方がメインで使っている楽屋に憧れて。年代を重ねていくごとにどんどん自分の楽屋がそっちに近づいていって。やっと入れた瞬間も凄く覚えています」と感慨深げに振り返った。
楽屋にあるという大浴場でのエピソードも披露。当時は出演メンバー全員で入っていたというが、「先輩の浜中文一くんが毎回、一番最初に入って、全裸で死んだふりをしてるっていう。それを後輩が見つけて“大丈夫ですか!”っていうノリを1カ月間、毎日やっていました」と思い出話に花を咲かせた。

出席した中山優馬(右)(撮影・松尾 知香)
さよなら公演に出演するにあたり「松竹座にちゃんとお礼を伝えられる時間を与えられた」と感じたといい、「感謝とともに精一杯やりたい」と決意。「大変な人生や役職、立場を一生懸命生きていく姿がたまに滑稽に見えたり、人間って面白いと思えたりするコメディー。リアルな空気を一緒に楽しんでいただけたら」と意気込んだ。
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