Tourbillon、デビュー20周年ツアーを“完走” RYUICHI発声障害乗り越え熱唱「またどこかで集まれたら」

音楽ユニット「Tourbillon」が27日にデビュー20周年を記念して開催したツアー「Tourbillon Debut 20th Anniversary Tour 2025 -BOUNDLESS-」のファイナル公演を、東京・Zepp Hanedaで開催した。

伸びやかな歌声でファンを魅了したRYUICHI

ステージの前にかけられた幕には、ローマ数字が刻まれた時計盤が映し出されていた。未来へと進む針は、動き出した3人の姿に重なっていく。

開演時刻の午後6時を過ぎると、穏やかなSEが、フランク・シナトラのヒット曲「マイ・ウェイ」に変わり、天井のミラーボールがまばゆい光を放ち始めた。RYUICHIがソロでも歌う同曲。発声障害という困難があっても、自分が信じた道を歩み続けるRYUICHIら3人がステージに姿を見せると、会場は大きな拍手で出迎えた。

独創的な演奏で聴衆を虜にしたH.Hayama

この日のステージは、6月に9年ぶりにリリースしたアルバム「BOUNDLESS」に収録した新曲「In My Heart」で幕開け。メロディアスなH.Hayamaの鍵盤の音に合わせ、RYUICHIが低音を響かせていく。ギターのINORANが声を重ねると、曲の立体感が倍増していった。

RYUICHIは「20年の月日を経て、HayamaくんとINORANと共にこのステージに帰ってきました」とあいさつ。「ツアーが短すぎるので、まだ食べ足りない感じがします」と続け、「今日夢の続きを見ることができたら、またどこかで集まれたらと思います」と未来を見つめた。

大人の色香でファンを圧倒したINORAN

総立ちの会場がクラップをして歓迎した「Life is beautiful」の曲中には、ウィスパーボイスで魅了。「End of time」ではINORANがマイクを手にボーカルを務める場面もあった。

チェストに腰掛けたRYUICHIが「To You,My Dear」を歌い終えた中盤には、一人ステージに残ったHayamaが、体の周囲にセットした10台近い機材を駆使し、ソロ曲「BOUNDLESS」を演奏し始めた。曲中、バックバンドを務めたyukarieサクソフォンがさく裂すると、ギターの菰口雄矢、ベースの中西智子、ドラムの沼澤尚らとセッションを展開。グリーン、イエローと七色の光の中で鍵盤が躍動していた。

東京・Zepp Hanedaでデビュー20年を記念したツアーを打ち上げたTourbillon

後半、まずはデビュー曲「HEAVEN」を投下。衣装を替えたINORANらと会場中にこん身の歌を届けるRYUICHIの姿は圧巻だ。終始リラックスした様子を見せていたINORANは終盤のMCで「真面目な話ししてもいいですか」と話し始めると「20年前、色々なことがあって、たまたま3人でやろうって始まった。ずっとやっている訳じゃないんだけど、やってて良かったよね」と2人を見つめて笑顔。「20年前の曲も、今の曲も楽しく出来ていて、こんな素敵なファミリーがいて。みんなTourbillonを愛してくれてありがとうございます!」と感謝した。

本編の最後はINORANが「僕らの絆と、そして皆との絆を歌った曲」と紹介した「All The Way」。♪響き合う心は 今も変わらないよ♪―RYUICHIの優しい歌声に、たくさんの笑顔が広がった。(西村 綾乃)

ライブを終え、肩を組んでステージを後にした

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