LUNA SEA・RYUICHI「集まれば化学反応生まれる」INORANらとの音楽ユニット「Tourbillon」で9年ぶりアルバム18日発売

クールにポーズを決めるTourbillonの(左から)H.Hayama、RYUICHI、INORAN(撮影・木村 揚輔)

LUNA SEAのボーカリスト、RYUICHI、同ギタリストのINORAN、鍵盤奏者で作曲家のH.Hayamaからなる音楽ユニット「Tourbillon」が18日、9年ぶりのアルバム「BOUNDLESS」を発売する。結成20年を迎えた3人は「集まれば常にケミストリー(化学反応)が生まれる」と自信。追求した大人のロックは唯一無二の輝きを放っている。

LUNA SEA結成35周年の集大成として立った2月の東京ドーム。RYUICHIは「あの場所にふさわしいボーカリストでなければ、ドームで最後になると思っていました」と静かに語った。

昨秋のスポニチのインタビューで、約2年前から続く発声障害が「ジストニアの影響であること」を告白。“覚悟の夜”と題し臨んだドームでは力強い歌声で、復活を遂げた。INORANは「雨降って地固まるということを、歌で表現してくれた」と称賛。RYUICHIは「不安がなかったかと言われたらウソになるけど、今日これだけ悪かったんだから、明日はもっと上にいけると逆の発想を持てた。INORANやファン、スタッフに支えられて出なかった声を出すことができた」と感謝する。

記者の質問に答えるTourbillonのRYUICHI(撮影・木村 揚輔)

「Tourbillon」結成20周年を記念したアルバム「BOUNDLESS」はドーム後にレコーディング。7作の新曲でも、その美声を響かせている。5人全員がライバル同士のLUNA SEAでは、魂を激しく揺さぶる声で圧倒するが、こちらはHayamaの鍵盤に合わせて「自然と肩の力を抜くことができる」という。「デビッド・ボウイのように隙間を作ることをイメージした」という歌声には大人の色香が漂う。INORANは「曲ごとに違う情景が浮かぶ」と胸を張り「まだ挑戦できることがある」と自らの伸びしろにも気付いた。

大きな山を越えたRYUICHIは「昔は限界なんてないと思っていたけど、頂が見えた今、自分の際はどこなのかを感じながら歩いていたい。そして下り坂もどうやって下りていこうかを楽しみに眺めている」。力まずに、ゆっくりでも前へ進み続けたい。

Tourbillonが9年ぶりにリリースするアルバム「BOUNDLESS」のBlu-ray付き盤のジャケット

“無限の可能性”の意味を持つ新譜を生み出した3人。Hayamaは「僕らは結成当初から“実験的”なグループ。ジャンルを超えた表現を追求したい」と力を込めた。

28日の愛知・Zepp Nagoyaから、大阪、東京で3公演を展開。INORANは「アルバムでは、新しい意思や表現を示すことができた。ライブでぜひ共有して!」と呼びかけた。

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