Tourbillon、28日から東名阪ツアー!LUNA SEA・INORAN「ライブでぜひ共有して」と願う9年ぶりアルバムへの熱い思いとは

LUNA SEAのボーカリスト、RYUICHI、同ギタリストのINORAN、キーボーティストで作曲家のH.Hayamaからなる音楽ユニット「Tourbillon」が、9年ぶりのアルバム「BOUNDLESS」を18日にリリースした。28日の愛知・Zepp Nagoyaから東名阪でライブを展開。INORANは「新しい意思やチャレンジを示すことができたアルバム。ライブでぜひ共有して」と呼びかけている。

Tourbillonの(左から)H.Hayama、RYUICHI、INORAN

――9年ぶりのアルバム「BOUNDLESS」が完成しました。

RYUICHI「INORANとはLUNA SEAの35周年ツアーでもずっと一緒にいたので『Tourbillon』も何かしたいよねと話していました。Hayamaくんとも話して、今回はHayamaくんが書いてくれた曲が中心になって新作が生まれました。(デビュー曲の)『HEAVEN』から20年経ったんですけど、自然と肩の力が抜けた大人の色を持った曲が集まってきたって感じます。デビッド・ボウイのように隙間を作って歌おうとイメージしました」

RYUICHI

――昨年のLUNA SEAの結成35周年を記念したツアーでは、発声障害と闘いながらステージに立っていたRYUICHIさんが、苦しそうに歌う場面もありました。出しにくい部分は、INORANさんやファンが声を出していましたね。

RYUICHI「発声障害だと分かった時は、混乱したけど絶望はなかったんです。不安がなかったかと言われたらウソになりますけど、今日これだけ悪かったんだから、明日はもっと上にいけるだろうと逆の発想を持つことができたんです。ドームの前は、あのステージに上がるのにふさわしいボーカリストでなければ、ドームで最後になるかなと思っていました。でも、狐につままれたようなんだけど、INORANや、ファンのみんな、スタッフから栄養を浴びて、声を出すことができました。ドームを終えてからは、また少しずつ傾斜を登っているという感覚があります」

INORAN

INORAN「ドームでは雨降って地固まるということを、体現してくれました。常に横で見ている過程の中で、ボウイじゃないけど、そこに止まっていないということを感じます。Tourbillonのアルバム制作を進めていく中では、成熟しているんだけど、チャレンジをしていることが声に含まれていると感じました」

H.Hayama

――レコーディングはドーム後に行われたと聞きました。Hayamaさんは、RYUICHIさんの姿をどのように見ておられたのでしょうか?

Hayama「真相は理解できないかも知れないけれど、RYUICHIさんの覚悟を感じたし、喉の不調があっても、それでも前を向いていくという意思を感じていました。年下の僕が言うのもおこがましいんですけど、僕自身はどんな時も、ふたりのことを肯定する立場でいようという覚悟で臨んでいました。僕ら結成当初から、実験的なグループとして存在していたので、アルバムではいまの、Tourbillonの形を表現できたと思います」

――アルバム発売を前に、収録した「All The Way」のミュージックビデオ(MV)をYouTubeで先攻配信されました。RYUICHIさんが書かれた歌詞について「3人の歴史が重なる」と共鳴された方が多くいました。

RYUICHI「僕らの歴史とか、未来への広がりとかを歌詞にしたので、そういう反応はうれしいです」

Tourbillonの(左から)H.Hayama、RYUICHI、INORAN

――MVでは、INORANさんが趣味にされているカメラを2人に向けていたり、素顔も見られますね。

INORAN「株の話をしながら撮影したんだよね」

RYUICHI「えっ?」

INORAN「うそうそ、うそです。僕ら普段、戦っているステージでは常に戦う姿を見せていることが多いけれど、普段はあぁいう顔もするよっていうところを見てもらえたらいいねって」

RYUICHI「窓から光が差し込んでいる部屋で、落ち着ける空間でした。スタジオは無機質な場所が多いから、こういうところがあったら、どんどん曲が生まれていくなって感じました」

Tourbillonの(左から)H.Hayama、RYUICHI、INORAN

――Tourbillonの楽曲は未来的な風景、教会のような荘厳な場所など情景が浮かびます。

INORAN「20年前に3人で始めた時、僕自身も情景が見えて、そこにすごくシンパシーを感じたんです。そこはとても重要なファクターで、LUNA SEAとは違うものを見せることができる大事なところでもある。Hayamaくんが10代の時に秦野(神奈川県)にいたら、LUNA SEAに入っていたんじゃないのかなぁって思います」

――6月28日の愛知・Zepp Nagoyaから、東名阪でツアーが始まります。

INORAN「20年の節目に、新しい場所に向かうという意思を示すことができる作品が完成しました。ライブで共有してほしいです」

アルバム「BOUNDLESS」(Blu-ray付き盤)のジャケット

――最後にアルバムを楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

Hayama「聴き終わったら、また1曲目に戻って聴きたいと思える作品になりました。1曲1曲情景が違うので、何度も聴いてほしいです」

RYUICHI「音楽は自分の人生を特別にしてくれるものと、子どもの時に感じていました。色々な色を持つ僕らの曲に触れたファンの子の日常が、目に見える景色が、輝いてくれたらと願っています」

INORAN「3人が集まると常にケミストリーが生まれます。Tourbillonとして未来を向けたことがうれしい。3人の絆を感じてほしいです」

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