LUNA SEA、真矢さん没後初ツアーが地元で幕開け 6年ぶりの新曲を初披露「全国に真矢を連れて行く!」
ロックバンド「LUNA SEA」がバンド結成日の29日、初の凱旋公演を、神奈川県秦野市でスタートした。ドラムスの真矢さん(享年56歳)の没後初の全国ツアーで、ステージでは同日に6年ぶりにリリースしたシングル「FOREVER」を初披露。ボーカルのRYUICHIは「真ちゃんの思いとともに届けられて良かった」と感謝していた。

バンド結成日に初の凱旋公演を行ったLUNA SEA(左から)INORAN、J、RYUICHI、SUGIZO
会場に入ると、パープルに染まったステージには、真矢さんが病気から復帰後に叩こうと新調していたヤマハ製のドラムを設置。開演時刻を5分ほど過ぎた頃、バイオリンの優しい音が響くと、青い光の中で、ステージの背後に設置されたスクリーンに、“LUNA SEA”の白い文字が輝いた。
ライブのオープニングでは、ベートーヴェンの「月光」の音に合わせて登場することが多いが、この日はストリングスアレンジされた「I for You」の音が始まりを告げた。バンド名が記されたスクリーンに、真矢さんの写真が映し出されると、「真矢!!!」と泣き叫ぶような声が、写真に向けて届けられた。真矢さんひとりだった写真に、4人が加わると、ギターのSUGIZOを筆頭にメンバーがステージに姿を現した。
秦野市はRYUICHI以外の4人の出身地で、真矢さんは2023年から同市をPRする観光大使として活躍。昨年11月からは、小田急線「秦野駅」で「ROSIER」と「I for You」が列車接近メロディーに採用されるなど、地元の魅力発信に尽力してきた。
1400人のファンクラブ会員が集まった会場。ライブはファンネームと同じ「SLAVE」で幕を開けた。イントロでRYUICHIが「秦野!!」と左手を上げると、ファンも天に向かって拳を突き上げた。
3月の東京・有明公演と同様に、真矢さんに師事したロックバンド「SIAM SHADE」の淳士がサポートを務めた。2曲目の「Dejavu」では、淳士がカウントをすると、淳士のドラムが赤く、舞台の中央に置かれた真矢さんのドラムが水色に輝いた。二人で呼応し、ともに演奏しているような力強さで観客を魅了した。
最初のMCではRYUICHIが「初秦野。お前ら会いたかったぜ。俺たちLUNA SEAにとっては、2年ぶりの(全国)ツアー。今日を皮切りに各地で暴れていこうかなって思っています。今夜はもちろん真矢の思いをここに連れてきているんで、今日は全員で盛り上がっていきたいと思います。秦野いくぞ!!」とあおると、真矢さんがドラムを演奏する映像が流れる中で「MILLENNIUM」を演。会場が大きく揺れた。
中盤には、2010年12月に東京ドームで開催したライブで、真矢さんがドラムソロを叩く映像を上映。「お前ら最高にかっこいいぜ!!!」とお決まりのセリフが響くと、会場には「真矢!!」コールが繰り返されていた。この様子を妻の石黒彩も愛おしそうに見守っていた。
約2時間半のライブでは、全16曲を演奏。アンコールを求める声の代わりに「ハッピーバースデー」を歌い、バンドの誕生を喜ぶファンの声がこだましていた。再登場した、アンコールでは、RYUICHIが「秦野に集まってくれて、皆さん誇りに思います」とあいさつ。この日6年ぶりにリリースした新曲「FOREVER」について解説を始めた。
「Jが原曲で何年も前からあった曲。普遍的なテーマ、普遍的なメロディーの曲なので、いつ届けるのか温めていた曲。真矢のラストテイクが入っている、真ちゃんの思いと届けられることがよかったなと思っています」と明かすと、「♪ずっとキミを愛してる――」と歌うロックバラードを初披露。悲しみを払拭するような淳士のドラム、ベースのJの熱いコーラスは、LUNA SEAの未来を切り拓く曲として、聴衆を鼓舞し続けていた。
演奏後のMCでは、それぞれ感無量の表情。Jは「今日も真ちゃんがいるね」とドラムを振り向くと、「全国各地、真矢くんを連れて、盛り上げていきます!」と意気込み。SUGIZOは「真矢がいなければ今日、この日はなかった。真矢が今日を一番楽しみにしていた。多分そこ(ドラム)で、最高の笑顔で笑っていると思います」としみじみ。「これからも秦野を全世界に伝えていきたい。何を隠そう正真正銘、ここが故郷ですから」と胸を張ると、「真矢、ありがとう!!」と叫び天を見上げていた。
バンドはこの日から、北海道、広島などをめぐるツアーをスタート。すでに全33公演のチケットが完売している。アンコールでは、12月12、13日に兵庫・神戸ワールド記念ホール、12月19、20日に、東京・有明アリーナで追加公演「LUNA SEA TOUR 2026 UNENDING JOURNEY ―TO RISE―」を開くことを発表。ファンを歓喜させた。
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