嵐・松本潤 「皆のおかげじゃ!」大河「どうする家康」ファン感謝祭で伝えた素直な気持ち
嵐の松本潤が27日、東京・渋谷のNHKホールで、主演を務める同局の大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)のファン感謝祭に出席した。「皆のおかげじゃ!」と感謝の気持ちを伝え、2844人の観客を盛り上げた。
NHK交響楽団の生演奏でドラマのメインテーマが流れると、松本が姿を現した。その一挙手一投足にファンは大盛り上がりで、松本が最前列に座っていた子供に「どこから来たの?」などと話しかけハイタッチすると、会場は黄色い声援に包まれた。
撮影は先月に終了。昨年6月のクランクインから、約1年半の長丁場だった。イベントでは出演者たちが、これまでの名場面を懐かしみながらトーク。お市の方と茶々の1人2役を演じた北川景子が「(2役演じることを)黙っているのがつらくて、ついムロ(ツヨシ)さんにポロっと言っちゃいました」と語るなど、裏話も飛び出した。
松本にとっては徳川家康の生涯を生き、充実した撮影期間を過ごした一方、所属するSMILEーUP.(旧ジャニーズ事務所)は創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題で揺れた。自身も心中穏やかでなく、今月10日に放送された同局「あさイチ」に生出演した際は「自分たちが作った作品がオンエアできないんじゃないかなどと考えた時期もあった」と吐露していた。
そんな中、松本ならではの家康をつくり上げた。天下人として知られる家康だが、それは最愛の妻の死や三方ケ原の戦いでの惨めな敗走など、辛酸をなめ続けた末に開いた道。松本は自らを役に重ねるように演技に集中。「今は亡き家族や家臣、そういう人たちに褒められたいと思って生きてきたんじゃないか」と家康の生涯に思いをはせた。放送は残り3回。いよいよ大坂冬の陣・夏の陣を経て天下太平が実現される。
多くの俳優が「同じ人間の一生を演じられる貴重な経験」と口をそろえる大河ドラマ。イベント終盤には「生涯忘れられない時間。これからも自分らしく表現を突き詰めていけたら」と万感の思いを語った。苦難の中で人生を切り開いた家康のように、松本も今後の俳優人生を歩いていく。
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