嵐、テレビ局が“争奪戦”!キー局関係者「番組の中で全員集合スペシャルなどを実現したいところ」 高視聴率必至の一方で慎重論も

嵐が来春にコンサートツアーを開催し、来年5月をもって活動終了することを電撃発表して一夜明けた7日、テレビ各局は“争奪戦”へ向けてスイッチが入ったようだ。

6日にファンクラブサイトに投稿した動画で1587日ぶりに5人そろった姿を披露した嵐。国民的人気グループが再結集すれば高視聴率は必至。なお活動休止直前に登場したNHK紅白歌合戦では、歌唱後に47・2%という番組瞬間最高視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。通常トリ前後が最高視聴率になる常識を破り、午後10時前に異例の数字を叩き出した。

現在、相葉雅紀、二宮和也、櫻井翔の3人にレギュラー番組があり、キー局関係者は「番組の中で嵐全員集合スペシャルなどを実現したいところ」と意気込む。「活動休止までグループの冠番組があった局が、その番組をベースにした特番を組みやすいのでは」とも指摘。日本テレビ「嵐にしやがれ」、フジテレビ「VS嵐」の2本が該当し、フジ関係者からは「『VS嵐』の特番を作れたら」との声も上がる。また、NHK含め各局には特番を含め音楽番組があり、音楽関係者は「各番組でオファーが必ず議題に上がるでしょう」と語った。

一方で、6日の動画を見た放送関係者には「待ち続けてくれたファンの思いに応えるためにツアーをしたいという強い思いは感じたが、テレビ出演まで考えていないように見えた」と慎重な声も。リーダー大野智はテレビ出演に積極的でないとの見方もあって「何より大事なのは5人全員の意思」とメンバーの思いを尊重した上で実現したい思いを強調する。

1年半前から5人で話し合いを重ねた上での決断。最優先されるべきはファンの目の前で最高のパフォーマンスを届けること。テレビ出演を実現させるにはメンバーとファンの思いが最優先。同関係者は「5人の意思を尊重しつつも、テレビ側として何としてもオファーを実現させたい」と本音を明かす。会場に行けなかったファンも嵐の最後の姿を見届けることができるか、注目が集まる。

○…嵐は2019年1月27日に、20年12月31日での活動休止を発表。19年6月に入ってから、精力的に音楽番組への出演を増やしていった。6月26日には「テレ東音楽祭」に出演。これは同局初出演となった。さらに30日、TBS系「CDTV」に同番組14年ぶりの出演を果たすと、翌月13日には「音楽の日」に初出演し、TBSで初めての生歌唱を披露した。翌年も数多くの音楽番組に出演。中でも注目を集めたのは、これまで一度も出演したことのなかった「日本レコード大賞」のステージに登場したことだった。グループは「特別栄誉賞」を受賞し、デビュー曲の「A・RA・SHI」など全3曲を披露した。

○…嵐の経済効果はすさまじい。活動休止前最後のデビュー日公演「アラフェス」は無観客配信ライブとして開催され、総視聴者数は計1000万人と言われている。チケットは5000円前後で、単純計算で500億円近くの売り上げを叩き出したとされる。その他にも、19年発売のベスト盤は330万枚を記録し、世界で最も売れたアルバムとしてギネスに認定。18年11月~19年12月開催の20周年記念ツアーでは、一つのツアーとして日本史上最多の累計237万5000人を動員。ツアーの模様を記録したライブDVDでは、男性アーティストで初めてミリオンを達成した。

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