【ききみみ】汗と土にまみれた球児の夏…感動ドラマを一層引き立てる「熱闘甲子園」テーマソング、あなたのNO.1は?

「第107回全国高校野球選手権大会」が8月5日に開幕します。7月27日は15府県で決勝戦が行われ、春の王者・横浜が東海大相模相手に逆転勝ち。松坂大輔氏を擁した1998年以来、同校2度目の春夏連覇を目指します。

2025年夏の「熱闘甲子園」テーマソングを担当するDa-iCE

夏の甲子園は、これまで数々のドラマを生んできました。金農旋風、済美の逆転サヨナラ満塁ホームラン、中京大中京―日本文理の決勝戦…。挙げるとキリがありませんが、そんな高校球児が作り上げるドラマをより一層引き立てているのは〝音楽〟じゃないでしょうか?

そう。「熱闘甲子園」のテーマソングです。甲子園の名場面は「映像×音楽」という黄金の組み合わせで完成するのです。「1番のテーマソングは何か?」という議論をしたことがある人も少なくないはず。今回は男性アイドルが起用された年に焦点を当てて振り返りたいと思います。

▽関ジャニ∞(現SUPER EIGHT)「オモイダマ」(2014年)

メンバーの魂こもった歌声が印象的な1曲。〽オモイダマ今空へ駆け上った。それはあの太陽よりまぶしかった。そして大粒の願い、雨になった。そこに希望の花が咲き誇った――。

熱く、そして儚い。1発勝負のトーナメントだからこそ生まれるドラマがある。この歌詞を聞くと、そんなことを考えさせられます。

大会は、大阪桐蔭が2年ぶりの栄冠を掴みました。大垣日大の8点差大逆転劇。準決勝、大阪桐蔭と敦賀気比の壮絶な打ち合いなど印象的な試合多数。決勝は、1点ビハインドの7回に主将・中村誠選手が逆転打を放ち、優勝に導きました。三重のセンター長野選手のグラブの先にポトリと落ちた主将の執念の一打は、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

▽嵐「夏疾風」(2018年)

ゆずの北川悠仁が作詞・作曲。疾走感のあるリズムが印象的で、夏の爽やかな雰囲気がありながらも、どこか儚さを感じる1曲です。

大会は、大阪桐蔭が史上初となる2度目の春夏連覇を成し遂げました。この年を語る上で外せないのは、吉田輝星率いる金足農の歴史的快進撃。公立校ながらも、鹿児島実業、大垣日大、横浜、近江、日大三と強豪私学を次々に倒し〝金農旋風〟と呼ばれました。近江戦のサヨナラツーランスクイズは後生に語り継がれる名場面です。

▽なにわ男子「夢わたし」(2021年)

I’ll be there for you, You You 想い繋ぐ You With you 一人じゃないから 奇跡も掴める――。

コロナ禍での中止を経て、2年ぶりに開催された夏の甲子園。仲間との絆や先輩から後輩へ受け継がれる思いが歌詞に込められており、高校球児の聖地への熱い思いが表現されています。

大会は、智弁和歌山の優勝で幕を閉じました。決勝は空戦の〝智辯対決〟。一般客を入れず原則無観客での開催だったことも記憶に新しく、マスクをしながら応援する球児や保護者の姿は印象的でした。

2025年夏の「熱闘甲子園」テーマソングを担当するDa-iCE

他にも「Haration」「あとひとつ」「宿命」…。「熱闘甲子園」のテーマソングは名曲揃いです。そして、今年のテーマソングはDa-iCEの「ノンフィクションズ」。まさに、高校野球のために作られたという歌詞に注目です。今年の甲子園はどんなドラマが生まれるのでしょうか。熱闘甲子園のエンディングが待ちきれません。(菊地 一)

 

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