BOYS AND MEN 本田剛文(1)昨年は「“こういう方向で活動”という輪郭がはっきりした」 3年かけて熟成されてきた日本舞踊
BOYS AND MEN(ボイメン)は今年で結成15周年を迎える。メモリアルイヤーの目標を「和」と掲げるメンバーの本田剛文を「TOPICOOL」が単独取材!。3本立てのその(1)では、自身の2024年の振り返りと新たなアピールポイント「日本舞踊」などについてお届けします。
――2024年はどんな年でしたか?
「32歳になったんですけど、自分の中で“こういう方向でタレント活動をしていきたいんだ”ってことが、すごく輪郭が一段とはっきりした1年だったかなと思います」
――具体的にどういう輪郭ですか?
「もともと僕はトークが好きで、しゃべることがお仕事の中の核にあります。古舘伊知郎さんにトークの手ほどきを頂いたりもして、僕の中ではやっぱりしゃべりが一番。これは変わらない部分です」
――新たな部分はどんなことですか?
「プラスアルファで、23年の暮れから日本舞踊を習い始めました。22年からは舞踊劇にも出演させていただいたりもしています。そういうジャパニーズトラディショナルカルチャーの美しさ、奥深さ、面白さを多分、僕も年齢もあると思うんですが、楽しめるようになってきた。でも、こういうのって知らないまま時が過ぎていく人も多いだろうな、どこをどうかみしめたら面白いかが、なかなか伝えられる場面を知らない人も多いんだろうなとも思いました。そこで、僕のこのタレント業というお仕事が、間口というか入り口になれるといいなって勝手ながら思い始めたということですね。僕を入り口に、日本の文化って面白いなって感じてもらえるような、それを語れるようなタレントになりたいという思いがあります」
――日本舞踊に触れたきっかけは?
「たまたまお仕事で、22年に舞踊劇に出させていただいてからです。3年連続で出演させていただいていますが、最初の1年はやっぱり僕も分からなかったです。面白いなとは思いつつも、やっぱ難しいなって思っちゃっていたんです。でも、実は小難しくなく楽しめるものだなってことが、この3年かけてようやく自分の中で熟成されてきた感じです」
――具体的に伝えるお仕事は始まっていますか?
「小学館さんの「和樂」という雑誌のウェブサイトの方で、もともとやっていた弓道や日本舞踊について取り上げてもらったり、少しずつですが始まっています」
――日本舞踊の良さはどのあたりにありますか?
「僕が面白いなって思うところはお芝居なんです。踊りの動き、所作、その他もろもろ含めて、演目ってフルバージョンでやると30分ぐらいあるやつとかも結構ざらにあるんです。そこにストーリー性があるんです。かっこいい、しゃれたシルエットを見せようということがないわけではないと思いますが、やっぱりそこに物語があって、それを見せる身体操作が和服や着物を着ている前提だったりとか、あるいは昔の日本の文化的な所作であったり、ってところなんです」
――ストーリー性が魅力なんですね。
「踊りでありながらお芝居である、それはもう今はドラマであるという感覚で見られるのがすごく面白いです。やっぱり歴史が長いだけあって、研究された総量がすごいんですよね。だからちょっとしたことですが、“ここの首をちょっとこうすると、女形をやる場合だったらすごくしなやかに見えます”とか、本当に緻密に計算されているんです。歴史の中で緻密に積み上げられた研究のたまものをって感じがするのもすごく楽しいです」
――普段のグループ活動に生きる部分はありますか?
「僕はあんまりボイメンとして歌ったり踊ったりすることと日本舞踊って結構違う、全然別ジャンルでめっちゃ遠いやんって思ってたんですが、ファンの方に言わせるとちょっと変わったらしいです」
――それは気になりますね。
「僕はあまり分かってないんですが、おそらく体の操作の仕方。日本舞踊だと“腰が入ってる”という言い方をしたりもしますけど、膝が曲がってる状態で踊ってることが多い基本の状態があったりするんです。その体のフレームの使い方、あるいは体重の使い方みたいなのが、もしかしたら変わってるのかもしれないです。そこは通ずるというか、応用が利くところはあるのかもしれないです」
――メンバーからも言われたりしますか?
「それはないです。メンバーは人のことあまり見てないでんでね(笑い)。あっ、でも日本舞踊って踊る時に目線の動きを結構意識するんです。どこ見てとかじゃなくて、どういうルートを経由してそっちの目線に行かすのかって、目も含めて踊っているんです。だから、顔の向き、首の傾け方、その他もろもろがトータルでどう見えるかっていうことに対する意識がちょっと前よりは生まれてる気がします」
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